福島第一原発事故によって避難生活を余儀なくされている人たちはいまだに16万人近くに上る。被曝をさせられ健康被害に怯える生活が続いている。この中には政府の対応の失敗から避けられた被ばくを強いられた人も含まれている。住み慣れた土地を追われ、あるいは職を失い、生活環境が激変する中で精神的ストレスで苦しんでいる人も多い。
その一方で、賠償は極めて不十分。東電が決めたルールで極めて限定された範囲でしか補償が進んでいない。
さらに福島第一原発事故は収束したとして大飯原発も再稼働され、原子力規制委員会人事はいまだに緊急事態宣言が解除されていないからと国会の議決を経ずに首相が任命していく。めちゃくちゃである。
福島第一原発事故は、決して天変地異による自然災害とは言えない人災であることが各事故調査委員会の報告からも明らかになっている。
人類史に残る事故であると同時に人類史に残る大きな企業犯罪、国家犯罪である。
しかし、いまだに誰も罪に問われていないし、警察や検察の捜査が入ったという話は聞かない。
これ以上の無責任を許してはならない。事故の責任を追及しなければならない。
そう決意した福島の人たち1324人(県外避難者含む)が今年6月11日、東電や国の責任者33人を被告訴人として刑事告訴した(その後8月1日に正式受理)。
今日は、この福島原発告訴団の団長・武藤類子さんを金沢に招いての講演が開かれ、さらに、告訴、告発人募集の呼びかけがおこなわれた。
武藤さんは福島の不条理を訴える。なぜ被災者が被ばくをしながら除染作業をしなければならないのか。しかも除染という国策の利権は大手のゼネコンが握っている。
収束宣言→復興が叫ばれ、学校では屋外で運動会やマラソン大会、屋外プールでの水泳の授業。若者のボランティアや県外の子どもたちを招いた交流も企画される。汚染の実態をよそに、子どもたちが福島復興のシンボルに利用されていると警告する。
(講演の映像は後日アップ)
福島で被ばく者が告訴に踏み切ったが、放射能は全国に、さらにいえば北半球に拡がった。全国各地の人が告訴人たりうる。また、福島の事故で亡くなった人はいないという暴言を吐く電力会社の社員がいたそうだが、自ら命を立った人、環境が変わってなくなった患者さんやお年寄りもは多い。その人たちの被害の責任も問わなければいけないということで告発もおこなう。
いま福島以外に全国10地区で支部が立ち上がり、10000人を目標に告訴告発人を呼びかけており、11月15日に第二次提訴をおこなう予定となっている。
問い合わせ先は
080-4258-9068(林さん)
076-205-8250(浅田さん)
福島原発告訴団・北陸のHPはこちら。
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