福島第一原発事故のによる放射能汚染で村の全域が避難区域に指定された福島県飯舘村で、原発事故から1か月後の2011年4月12日、村で最高齢の大久保文雄さんが自宅で自ら命を絶った。
政府は前日、飯舘村の全域を計画的避難区域に指定する方針を示しており、大久保さんはまさに1世紀にわたって暮らし続けてきた村からの避難を受け入れられなかったことが原因と思われる。
大久保さんの遺族は「原発事故がなければ、生涯、大切にしてきた村で暮らし続け、 天寿を全うできたはずだ」と主張して、東京電力に損害賠償を求める訴えを来月にも東京地方裁判所に起こすことを決めたとのこと。
私たちは1昨日、県に対して住民をとにかく避難させればいいという現在の原発防災計画では防げない被害があると問い質した(申し入れの報告はこちら)。まさにその具体例が大久保さんである。
避難しない大久保さんが悪いのか。
なぜ発電の一手段にすぎない原発の事故のために1世紀にわたって住み続けた土地を追われなければならないのか。
自然災害ならば復旧が済めば帰宅することができる。
しかし、原発事故による汚染では帰れる見込みはない。
大久保さんの人生と一体不可分だった飯館村の暮らしを奪い、避難させることを人権侵害と言わずなんというのか。
そういう原子力災害が起こらないようにすることこそ文字通り原発「防災」ではないか。
今年8月26日には川俣町の渡辺はま子さんの自殺と原発事故の因果関係を認めた判決がすでに出ている。
現在の、避難さえさせれば、という原発防災計画がまったくフクシマを教訓化していないことを、国も自治体も認めるべきだ。
政府は前日、飯舘村の全域を計画的避難区域に指定する方針を示しており、大久保さんはまさに1世紀にわたって暮らし続けてきた村からの避難を受け入れられなかったことが原因と思われる。
大久保さんの遺族は「原発事故がなければ、生涯、大切にしてきた村で暮らし続け、 天寿を全うできたはずだ」と主張して、東京電力に損害賠償を求める訴えを来月にも東京地方裁判所に起こすことを決めたとのこと。
私たちは1昨日、県に対して住民をとにかく避難させればいいという現在の原発防災計画では防げない被害があると問い質した(申し入れの報告はこちら)。まさにその具体例が大久保さんである。
避難しない大久保さんが悪いのか。
なぜ発電の一手段にすぎない原発の事故のために1世紀にわたって住み続けた土地を追われなければならないのか。
自然災害ならば復旧が済めば帰宅することができる。
しかし、原発事故による汚染では帰れる見込みはない。
大久保さんの人生と一体不可分だった飯館村の暮らしを奪い、避難させることを人権侵害と言わずなんというのか。
そういう原子力災害が起こらないようにすることこそ文字通り原発「防災」ではないか。
今年8月26日には川俣町の渡辺はま子さんの自殺と原発事故の因果関係を認めた判決がすでに出ている。
現在の、避難さえさせれば、という原発防災計画がまったくフクシマを教訓化していないことを、国も自治体も認めるべきだ。
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