ブログ仙岩

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残暑の蝉しぐれに思う

2016-08-24 08:07:09 | 問題
昨日23日は処暑、涼風が来て暑さがおさまる日とされるが、西日本や東北の日本海側は今日も残暑が厳しい。

土用過ぎれば秋風が立つ、なごろが高くなるから海で泳ぐなと親は子に言い聞かせる。

残暑は、鮮やかだった緑の色も心なしか、黒ずんで、人の景色にも疲れが浮いている。ゆく夏と競争するように、蝉が鳴き、特にミンミンの声が大きく聞こえる。

蝉は鳴く、神様がねじをおまきになっただけ、夏は忙しい、夏が行ってしまわないうち、ぜんまいがすっかりほどけるように・・・三好達治の蝉しぐれ、炎天の蝉の声は暑さを増す。

しかし、それとは逆に、涼の字は体感温度を下げてくれる。老陽日々に衰えて秋陰の気が増し、暑気が退かんする。人は、残暑見舞いで、暑さを倍加するひまわりを避け、鈴虫の鳴き声から涼を感じる。

また、高齢者はたたすまいやセンスの涼しい人にあこがれる。熊本は38度と昨日予報していた。暑い日いつまでも続くわけではないが、心身双方で涼を味わいながら秋の便りを待ちたいものである。