9/7(月) 昨日の日曜日、高崎線吹上駅に10時集合の指令を受けていた。日曜の朝の出掛けにしては早い、8時に家を出た。前夜は二度寝で寝過ごさぬように、目覚まし時計をセットして万全を期した。
10時の吹上駅、上りの特急電車が通過
夏の丑の日も近い或る日、灰皿を置いた非常階段の踊り場で、YOSHIOと煙を吐きながら鰻の話をしていた。YOSHIOが競馬を当て、サッカーのMATUKIの実家である「金三」で鰻を喰ってから一年余か。『早く大穴を当てて、ウナギを喰いたいもんだぜ・・』などと与太話。
其処へ、スタッフのFUJIKURAが通り掛かった。Fは、鰻の店が多いと聞く埼玉の出身で、実家を離れた現在も、浦和辺りが住いのはずだ。『浦和や大宮辺りは、ウナギの美味い店が在るらしいな?』と、水を向けた。すると「在りますね、僕も何度か食べに行ったことがあります。」と、Fらしい素直な返事が返ってきた。
ここで捉まったのが運の尽き、と云うやつだ。『たまにゃ鰻でもご馳走しよう、ご案内をしよう。そんな気は起きないのかな?』と、無理難題でもない、軽い話をを焚きつけた・・・・。すると「いいですね、店は沢山は知りませんが調べて案内します」との返事だ。
その結果が、冒頭の吹上駅集合となったのだ。生真面目に三重マルをしたようなFのことだ。事前にコース案内があり「さきたま史跡巡りと鰻」という、結構なスケジュールの案内があった。貧乏オヤジのYOSHIOは「FUJIKURA君に悪いから・・・・」と、一応は辞退するような態度を私だけに見せた・・・が。私の一言『嫌なら、気にするならお前さんは止したら』の一言に、前言を翻したのであった。
「のぼうの城」で知られた、石田三成の「忍城」水責めの堤遺構、「さきたま古墳群」や忍城跡の視察、そして江戸時代から在るという老舗で、鰻を堪能すると云う
この日の案内用に親父のさんの車を借りて、駅で待っていた。大雨の予報もあったが、ちょっとムシムシするぐらいの薄曇りの下、水攻めの遺構がある田圃が点在する場所へ。土と泥で固めた堤であったろうから、ほんの少し盛り上がった場所が公園として残されていた。
新幹線架橋下に、戦の時の様子を記したパネル碑があり、それには東西28km(一説には14km)の堤を五日で造ったそうな。完成後、利根川と荒川から水を入れたが、この作戦は失敗に終わる。秀吉のたたった一つの戦での失敗だとか・・・・、大失敗に終わる、朝鮮の役を除けばかな。
次いで向かった「さきたま古墳群」では、円墳では日本最大と云う「丸墓山古墳」の登頂へ。駐車場からこの古墳に向かう途中に、掻き氷やコロッケを売る露店が出ていた。ここに「ゼリーフライ」なる幟が・・・。Fが、この地の名物だと言うので、食してみることに・・・。一個百円と安いので、お代はYOSHIOに拠出させて、一口食べてみたが・・・・。
ポテトフライ版のパン粉を付けずに小判形に伸ばした揚げ物。これをソースに浸して食べる。これがゼリーフライなる代物であった。Fの解説によると、銭(ぜに)フライが訛って、ぜりーフライのなったとのこと。云われてみれば、形は小判型だ。しかし、ゼニにとゼリーじゃ大違いだ。名物に騙されるなよ!
古墳の上に昇る階段に、YOSHIOはギブアップ寸前。格云う私も、足が重くなっていた。運動不足がてき面に響く、衰えを実感した。上からは、行田の市内、忍城も微かに望めた。
そして、鰻屋に向かった。「予約は受けてないが、入れますよ」と、言われたそうだが・・・。日曜日のことだ、家族連れなどが多かろうと、車中で話をしながら向かった。一台分だけ空いていた駐車場に車を留めて店内に入ると、案の定、満席。予約簿に名前と人数を書き、コースを注文。時間潰しに、途中に在った忍城の見学を先にすることにした。
この辺りは江戸期には十万石の領地で、幕末近くには桑名から松平家が入ったとある。城は、三層の小体な天守閣風の建物が狭い堀を挟んで建っている。他の大きな建物は郷土記念館になっている。入館料200円とあったので、貧乏トリオは入らなかった。古墳博物館で既に200円も費やした反動か?
三十分ほどで鰻屋「満る岡」に戻ったら、上手い具合に席が空いた処。やること全てが、ドンピシャ。仕事もこんなふうに行くといいのだが、なあ!
頼んでおいたのは、特鰻重3200円也。これに吸い物と香の物が付いていた。東京の鰻屋に比べると、量からすると値段は20~30%程は安いか?味の方は・・・。
米は程々、タレは甘からず辛からずだが・・・深みが足りないか?鰻の身の厚さ、蒸し具合・焼き具合は如何か?申し分なしとは云い難いが、悪くはない。値段との比較なら、合格だ。食い物だけは好みがあるので、俄かには判じがたい。
生ビールと冷酒を一本だけ頂きました。お腹が一杯になり、最後に立ち寄ったのは「十万石饅頭」なる、ご当地の銘菓店であった。F君が、お土産用にと、この銘菓を注文してあった。忝い・・・・・。
ゼリーフライと同じ形だ!
そして、眠くなった瞼を叱咤しながら吹上駅に戻ると午後2時。すがら、ポツリポツリと落ちてきた。本降りになる前に、束の間の遺跡巡りと鰻を楽しむ小さな旅を終えた。F君に深謝の一日であった。
次回は、川越への小旅行だそうです・・・・・。
今朝は、爽やかな目覚め。弁当を作ろうと台所に立ったが、昨夜の会話を思いだした。家人と次女との会話だったが・・・・。不愉快な会話であった。それで、弁当作りを止めにした。暫く、弁当を作るのは止めようと思った。
自分用のスムージーを作った。久々である。材料は、桃・ブドウ・キャベツだったが、桃に傷みがきていた。美味さ、半減だった。