1/6(金) 早や週末を迎へ、未だ松の内ながら正月気分などはとうにない。明日、七日は黒田陽一郎君の三回忌となる。彼が亡くなって早や丸二年ということだ。元気な男だった、夕方になると湯呑茶碗に酒を汲んで飲みながら仕事しでいたが、大酒のみではなかった。彼がいなくなって、会社に置いてある酒が全く減らないのだ。減らないのも困りものだ。
その黒田の三回忌を、一日早くHIROさんと二人でやる。午後、成城学園から歩くと二十分ほどの処にある寺に参る。墓を浄める雑巾は持った、お線香も有る。酒はワンカップがいいだろう、これと花は成城学園の駅前で整える予定だ。
チームをまとめて何かをなすと云うタイプじゃなかったが、行動力旺盛で機微の判る男だった。それがクライアントからの信頼と、好感を得ていた。可笑しく、面白い男だった。そして何よりも潔い男だった。
踊り場にいると思った頃に、彼に言ったのは『子供も大きくなるだろう、五十代なっても同じことをやってるのか。オーダーされたものじやない、自分たちが発信するビジネスを考えろよ。何時かそうなろうぜ。』だったが、あまりにも早く逝った。
君が居た事務所は、よんどころなく去年の晩秋に移転した。君が座っていた席もなくなった。君が大きくしたした仕事は、今もつづいている。今日の午後、その担当の方が新事務所を視察がてらに来社するとのことだ。君の命日を明日に控え、これも何かの因縁か、否、命日を明日に控えているからこその来社だろう。君はお客さんに好かれたからね・・・・・。
そんなことで、今日の午後、一年ぶりに黒田君の墓に詣ります。
今日の弁当は、牛小間煮(焼き豆腐・糸蒟蒻・タマネギ・白菜)、シャブ豚肉のポン酢和え、ギンダラの照り焼き、卵のスクランブル風。
以上である。ご飯は福井産米を土釜で炊いた。