好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

グリーグ ピアノ協奏曲 フォークト/ラトル/バーミンガム市響

2018-05-03 12:50:32 | その他
グリーグ 
ピアノ協奏曲 

ピアノ…フォークト
指揮…ラトル
演奏…バーミンガム市響
好み度…3.5(5点満点)

ピアノが繊細というか、他の演奏よりピアノが小さいのではないかと思うような繊細さ。
力強さなどは感じられず、繊細で、特にそれが叙情性になっているかというと、そうでもない印象。
その分叙情部は繊細で結構美しいものにはなっているとも思うが、全体的にはちょっともの足りない印象を受ける。
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グリーグ ピアノ協奏曲 仲道/フロール/フィルハーモニア管

2017-11-26 09:00:32 | その他
グリーグ 
ピアノ協奏曲 

ピアノ…仲道
指揮…フロール
演奏…フィルハーモニア管
好み度…4.5(5点満点)

両端楽章では、ピアノでいえば例えば音楽記号でいうところのピアノやピアノッシモの叙情性だとか、北欧風の叙情性を感じるとか、そういう演奏ではないように思うし、オケも深い響きとか叙情性とかを聴く演奏ではないように思う。
ただ、仲道のピアノはスケール感とか澄んだ力感を感じて、特に叙情味たっぷりのピアノやピアニッシモは作らないけれど、思うところを弾ききろうというような想いが感じられるようであり、その音はダイナミックな感さえ受ける。第1楽章冒頭から主題は力強く爽快、後半の独奏部分は力強く情が感じられて聴き応えあるものと思う。
第2楽章は一転してピアノは清らかな美しさを感じさせ、その後の終楽章はテンポもやや速めに、ここでも叙情性よりは、思い切りのよい、流れと躍動感ある力感とダイナミック感が印象的。
ほの暗さや濃厚な叙情性などはあまり感じないが、澄んだ思い切りのよい力感とダイナミックさが爽快な、そして多分、仲道さんはこの曲が好きなんだろうなぁと思わせるような、まっすぐに込められた情が感じられるような、叙情性とはちがった魅力を感じさせる1枚のように思う。
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グリーグ ピアノ協奏曲 グティエレス/テンシュテット/ロンドンフィル 

2017-11-18 17:34:07 | その他
グリーグ 
ピアノ協奏曲 

ピアノ…グティエレス
指揮…テンシュテット
演奏…ロンドンフィル 
好み度…4(5点満点)

ティンパニに続くピアノは大変キレがあり、その後も一見透明感と力強さ、キレを感じるが、深みは感じられないというか、やや表層的なのかな、との印象はある。オケは、特にテンシュテットらしさを感じるということもないが、クリアのおおらかによい響きのように思う。
全体的に、グリーグの優しさや叙情性、といった方向でなく、力強さとキレを伴った、クリアで透明感ある演奏といった印象。
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グリーグ ピアノ協奏曲 アラウ/デイヴィス/ボストン響

2017-11-11 08:45:11 | その他
グリーグ 
ピアノ協奏曲 

ピアノ…アラウ
指揮…デイヴィス
演奏…ボストン響
好み度…4(5点満点)

華やかさや力強さやキレ、などは特に感じないが、アラウの優しく深みを感じさせるピアノとデイヴィス指揮のオケの叙情性ある響きが相まって、柔らかく優しい厚みのある叙情性が感じられる上質な演奏になっていると思う。また、その雰囲気はやや重いようでいてほんのり明るい。
特に何かを誇示することなく、上質の音楽をつくるかのような両者のよさがこの曲には合っているように思われ、ピアノもオケも、力みかえることなく、優しく深みのある叙情性を湛えた、そんな雰囲気の演奏のように思う。
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グリーグ ピアノ協奏曲 ヤブロンスキー/マーク/フィルハーモニア管

2015-12-13 22:44:12 | その他
グリーグ
ピアノ協奏曲

ピアノ…ヤブロンスキー
指揮…マーク 
演奏…フィルハーモニア管
好み度…4(5点満点)

ルプー盤のようなシャープさや緊張感はない代わりに北欧的叙情性を感じさせる、また気高き美しさのかわりに北欧の深く雄大な森林を連想させるような優しい美しさを感じさせる。
マークのオケも同様。シャープさより優しく包むような厚みのある音である。
優しさ一辺倒でなく、ピアノもオケも強さと厚さも聴かせている。
ピアノは旋律の謳い方などもいたって真面目で一音一音の表現力というものもとりたてて目だったものもないような印象だが、
全体的にオケとともに、薄っぺらでない真摯な情感を漂わせているように感じられる。
うっすらと薄日が射す北欧風景を連想するような、厚く、柔らかく、飾らず、優しい、派手さや華やかさはないが良演と思う。
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グリーグ ピアノ協奏曲 リヒテル/マタチッチ/モンテカルロ国立歌劇場管

2015-09-26 23:02:56 | その他
グリーグ 
ピアノ協奏曲

ピアノ…リヒテル
指揮…マタチッチ
演奏…モンテカルロ国立歌劇場管
好み度…4(5点満点)

録音がやや重めの音のせいなのか、リヒテルだからからなのか、
ピアノの響きは重めの強くがっしりした響きで、マタチッチのオケも強い弾き方で、グリーグの透明感や叙情性とは別物の演奏となっているような印象を受ける。
ただ、その力強さはある意味劇的ですらあり、第1楽章~第3楽章とも、叙情部でのピアノには豊かな情感を感じる。
細かなことを言えば、冒頭、ティンパニの後のオケとピアノが少しずれているのか、キレが感じられないのがやや残念といえば残念。
北欧的叙情性、とかというよりは重量感と力強さを感じるむしろドラマチックなグリーグのように思う。
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グリーグ ピアノ協奏曲 ルプー/プレヴィン/ロンドン交響楽団

2015-01-12 21:29:45 | その他
グリーグ
ピアノ協奏曲

ピアノ…ルプー
指揮…プレヴィン
演奏…ロンドン交響楽団

好み度…5(5点満点)

出だしの緊張感あふれるシャープで透明感あふれるピアノとオケにまず感嘆である。
その後もピアノは透明感にあふれ、かつ力強くシャープであり、美しく十分な気高き情感を漂わせる。
オケもプレヴィンらしく輪郭はっきり音響的に彩り豊かに奏され、ロンドン響はここでもさすがである。
何といってもピアノの透明感と力強さが美しく、ピアノを聴く醍醐味をすら感じる。
北欧的叙情性というよりはもっと強く激しいものを感じる。そして気高さと透明感の中にほんの少しの悲しみのような響きを感じるのはなぜだろうか。
第2楽章も美しいが、むしろ両端楽章の強さの中に秘められた透明な気高い美しさに魅かれる感がある。
録音も非の打ち所なく、今さらでもないが名盤中の名盤ですね。
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