好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス ピアノ協奏曲第1番 ポリーニ/ベーム/ウィーンフィル

2019-12-14 10:56:41 | ブラームス ピアノ協奏曲(1番・2番)
ブラームス 
ピアノ協奏曲第1番 

ピアノ…ポリーニ
指揮…ベーム
演奏…ウィーンフィル
好み度…3.5(5点満点)

この曲は演奏によって「ちょっと」と思えたり「いい曲だなぁ」と思えたり、というところが大きい。
もちろん個人的な好み以外の何者によるものでもないだが、この盤は前者。結局今まで最後まで聴いたことがない。
途中でちょっと無理かな、と他の盤に替えてしまっている。
ベームはどちらかといえば好きな指揮者だが、この厳しい曲をこれだけがっちりやられてしまうともう堅苦しく圧せられるようなものしか私には感じられなくなってしまうのだろうと思う。立派な演奏なのだろうが、この曲に漂う情みたいなものとかが感じられないというか。
いつか「あれ、やっぱりいいんだ」と思うときがくるかもしれないが、今はそんな感じ。

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 ブレンデル/ラトル/ウィーンフィル

2019-12-14 10:52:41 | ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&第4番
ベートーヴェン 
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 

ピアノ…ブレンデル
指揮…ラトル
演奏…ウィーンフィル
好み度…4.5(5点満点)

他が格下とか悪いとかという意味では全然ないけれど、その響きは格のちがいというか、役者のちがいというか、そういった印象を思わず連想させる。
役者、演奏、録音と揃って、ピアノもオケも慌てず騒がず気負いなく、風格の演奏。
特に新鮮なことはしていないし余計な力みみたいなものは感じさせないけれど、すごい高みを平気な顔して自然に往くような、地に足のついたゆとりすら感じられるような華も感じさせてまさに皇帝というような、美しく格調高い響きが流石の演奏。
ゆったりめのテンポの中、ピアノの音色もオケの音色も濁りなく豊かな艶に深みを湛えて美しい。
例えばメータ/ウィーンフィル/アシュケナージのような若々しい瑞々しさよりもう少し大人の豊かな風格を感じるような、かな。
※20200510 好み度5から4.5に変更

ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 デイヴィス/ドレスデンシュターツカペレ

2019-12-14 10:47:32 | ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
ベートーヴェン 
交響曲第3番「英雄」 

指揮…デイヴィス
演奏…ドレスデンシュターツカペレ
好み度…5(5点満点)

華麗にして力強く雄大。
アンサンブルも起伏のメリハリも万全にしてしかし小さくならず伸びやかでまことに上質な音楽。
最初の2音から華やかさと力強さを同居させた響きで引き込まれ、その後も透明感のある内声も豊かに配慮の行き届いたアンサンブルを自然に力強く華麗に奏していく。
オケの音も活力と、深みを湛えた美しさに満ちている。
この曲の華麗さ、気品、力強さ、大きさ、いろんなものが詰まった基本にして王道を聴かせるような、テンポは少しだけゆっくりめといったところだろうか。
このコンビのよさが堪能できるような名盤のように思う。