サン=サーンス
交響曲第3番「オルガン付き」
オルガン…アプカルナ
指揮…ヤンソンス
演奏…バイエルン放送響
好み度…5(5点満点)
ヤンソンスにはだいぶ前にオスロフィルとの同曲の録音があり、そちらは確か第1楽章から第2楽章1部までの丁寧できめ細かな美しい雰囲気、終楽章ではオルガンの大音響、の印象があり(終楽章のオルガンの大音響は世間では賛否あったようだが)、ちょっと普通と違った味わいだが、テンポをゆったりめにとりつつ、音響効果だけでないこの曲の良さを引き出している結構好印象の演奏との印象がある。
こちらはそれからだいぶ経っての録音ということになり、直接聴き比べはしていないが、多分録音も含めて、ライブではあるけれど完成度とかはこちらがだいぶ洗練されているのだろうと思う。ゆったりしたテンポで焦らず間延びせず自然な大曲感すら感じさせ、この曲を大きく美しく聴かせている。これからも聴くとしたら多分こちらだろう。終楽章はもうちょっとだけオルガンが聴こえても、というのは好みの贅沢の範疇だろう。フランスものをドイツオケで、ということになるが、バイエルンの厚くどちらかといえば透明感のある明るい音色と機能美はむしろこの曲に合っているように思うし、濃い情とかが求められる曲でもないので、ヤンソンスの気配りの効いた指揮というのも合っているのだと思う。
録音も含め、大きく、美しく、オルガンと言うよりは澄んで美しい弦とそれらの重なりの印象のほうが強い気もするが、この曲を代表する盤の1つといえるのではないだろうかと思う。
交響曲第3番「オルガン付き」
オルガン…アプカルナ
指揮…ヤンソンス
演奏…バイエルン放送響
好み度…5(5点満点)
ヤンソンスにはだいぶ前にオスロフィルとの同曲の録音があり、そちらは確か第1楽章から第2楽章1部までの丁寧できめ細かな美しい雰囲気、終楽章ではオルガンの大音響、の印象があり(終楽章のオルガンの大音響は世間では賛否あったようだが)、ちょっと普通と違った味わいだが、テンポをゆったりめにとりつつ、音響効果だけでないこの曲の良さを引き出している結構好印象の演奏との印象がある。
こちらはそれからだいぶ経っての録音ということになり、直接聴き比べはしていないが、多分録音も含めて、ライブではあるけれど完成度とかはこちらがだいぶ洗練されているのだろうと思う。ゆったりしたテンポで焦らず間延びせず自然な大曲感すら感じさせ、この曲を大きく美しく聴かせている。これからも聴くとしたら多分こちらだろう。終楽章はもうちょっとだけオルガンが聴こえても、というのは好みの贅沢の範疇だろう。フランスものをドイツオケで、ということになるが、バイエルンの厚くどちらかといえば透明感のある明るい音色と機能美はむしろこの曲に合っているように思うし、濃い情とかが求められる曲でもないので、ヤンソンスの気配りの効いた指揮というのも合っているのだと思う。
録音も含め、大きく、美しく、オルガンと言うよりは澄んで美しい弦とそれらの重なりの印象のほうが強い気もするが、この曲を代表する盤の1つといえるのではないだろうかと思う。