好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 バーンスタイン/ウィーンフィル

2021-10-31 08:55:08 | ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
ベートーヴェン 
交響曲第5番「運命」

指揮…バーンスタイン 
演奏…ウィーンフィル 
好み度…4(5点満点)

激しさとか覇気とか熱さのようなものはあまり感じさせず、抑えの効いた重みに独特の気品と風格を漂わせたような運命。
これはウィーンフィルの響きによるところが大きいように思うが、ことさらに深刻になってもおらず、楽器の出し入れとか展開とかに演出めいた雰囲気が感じられるあたりバーンスタインらしいようにも思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「「皇帝」 カーゾン/クーベリック/バイエルン放送響

2021-10-31 08:52:31 | ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&第4番
ベートーヴェン 
ピアノ協奏曲第5番「「皇帝」 

ピアノ…カーゾン
指揮…クーベリック
演奏…バイエルン放送響
好み度…4.5(5点満点)

個人的にはカーゾンのピアノというよりはむしろ爽やかな活気を聴かせるバイエルンの響きが魅力的な印象を受ける。
ピアノは結構自由な雰囲気で闊達に弾いているような感を受けるが、終楽章のちょっとクセのあるアクセントなんかも個人的にはちょっとしっくりこないところもあったり、カーゾンのピアノは併録の4番のほうが深みと美しさが感じられてよいように思う。
とはいえ標準以上のピアノと魅力的なオケの響きで、大きさとか広がりを感じるというタイプではないが、ライブの熱気も含めて活気に満ちたよい皇帝のように思うし、第2楽章の美しさはピアノもオケも特筆ものの感あり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラームス ピアノ協奏曲第2番 オピッツ/デイヴィス/バイエルン放送響

2021-10-31 08:45:03 | ブラームス ピアノ協奏曲(1番・2番)
ブラームス 
ピアノ協奏曲第2番 

ピアノ…オピッツ
指揮…デイヴィス
演奏…バイエルン放送響
好み度…3.5(5点満点)

特に不満もないけど特に惹かれるところもない、といったところか。
ちゃんとした安定感をもってしっかり美しくまとまってはいる。
ただ、バイエルンの響きにしてもクーベリックとの響きのような清清しい「ならでは」の響きには及ばないし、ピアノもちゃんとまとまりすぎてというか、重さ大きさ覇気力感活力情感美しさ透明感どれもまぁ及第点(特に感じられないとも言えるかも)だけど「ならでは」のものは感じられないというか。
この印象はオケの響き含めこの盤全体の印象とも共通する。
どうも他の盤も含めてデイヴィスとバイエルンの組み合わせは今ひとつ吹っ切れないような気がする。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」 ダニエル・ロト/クサヴィエ・ロト/レ・シエクル

2021-10-03 15:41:35 | サン=サーンス
サン=サーンス 
交響曲第3番「オルガン付き」

オルガン…ダニエル・ロト
指揮…クサヴィエ・ロト 
演奏…レ・シエクル
好み度…5(5点満点)

オケは、冒頭から丁寧に、静かに、柔らかな緊張感を湛えながら美しい。徒に絢爛を演出するような騒々しさとは違うところにある響きのように思う。
ピリオド楽器のオケといってもか細さはなく、鳴らすところはしっかり力強さも感じさせ、弦の繊細な美しさはこういうオケならではかもしれないし要所要所でこの曲に敬虔な雰囲気を与えている。
サン・シュルピス教会という教会でのライブというのがまたそう思って聴くと感銘深い。
世界有数のパイプオルガンで知られるパリで2番目に大きな教会とのことで、オルガンは輪郭はそんなにはっきりしてなくて、終楽章の強奏部では旋律はつぶれているようなところもあるが、重く空気を震わせるように教会内をまるごと包むような響きは荘厳だし、第1楽章第2部の冒頭の響きなんかも美しい。
終盤は結構熱く壮大に〆ているし、ティンパニ(?)の要所での大砲のような強打も効果的。オルガンはロトのお父さんだそうである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラームス ピアノ協奏曲第1番 アラウ/クーベリック/バイエルン放送響

2021-10-03 15:39:05 | ブラームス ピアノ協奏曲(1番・2番)
ブラームス 
ピアノ協奏曲第1番

ピアノ…アラウ 
指揮…クーベリック 
演奏…バイエルン放送響 
好み度…3.5(5点満点)

1964年ライブ。
クーベリックとバイエルンに「らしさ」はそれほど感じられないものの、実直な大きさと情感を感じさせて悪くない。
アラウのピアノは力強く重く迫力を感じさせるが、ちょっとそちらに行き過ぎてしまっているような印象を受ける。荘厳ともとれるのかもしれないが、荒いと言うか割れていいると言うか、とても大きく力強いがそればかりが強調された建造物を間近で見せられるような感覚をむしろ個人的には受ける。
時折聴かれるミスタッチと思われる音がそんな印象を与えているだけかもしれないが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番 内田/ザンデルリング/ロイヤルコンセルトヘボウ管

2021-10-03 15:35:21 | ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&第4番
ベートーヴェン 
ピアノ協奏曲第4番

ピアノ…内田 
指揮…ザンデルリング 
演奏…ロイヤルコンセルトヘボウ管
好み度…4(5点満点)

コンセルトヘボウのしっとりした木管や弦の響き、ザンデルのゆったり大きな指揮、内田の特別な深みといった趣ではないかもしれないが情をからめて大きく、ときに繊細、ときにダイナミックさを感じさせるピアノ。
どちらかといえば貴婦人とか令嬢的なイメージのこの曲に、しっとりした大きさを感じるような演奏のように思う。
その分、きらめくような小気味よい明るさのようなものは感じられなくなっているようにも思う。
ザンデルと内田のコンビは、その重みを帯びたスケール感ゆえ、大きな演奏が合う曲(4番と皇帝なら皇帝)が合うようにも思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする