ブラームス
交響曲第1番
指揮…ロヴィツキ
演奏…ワルシャワフィル
好み度…4(5点満点)
第1楽章は、特に弦の、野性味にも似た活力が一種迫力となって迫るような、引き締まった熱気に満ちた響きが強く印象的。音の強弱、刻む音と伸ばす音、決める音、細かなテンポの動き、等、どれも素直な活力があって嫌味がない。
第2楽章では独特の謳いまわしもあるが、弦の重なりは厚く潔く、その思い切りのよさはこの演奏らしくて好感。
終楽章は中盤以降やや速めの印象を受け、弦の迫力は第1楽章ほどには感じない。活力は健在といえば健在だが、奥行きに欠ける感があり、弦による主題提示での弦の厚さなどは印象的ではあるが、フィナーレもゆっくりではあるがちょっと力を抜いたような感じで堂々感に欠けるところもあり、楽章全体でやや単調・平易な印象も受け、感銘度はそれまでに比べ薄らぐ感はある。
「名盤」等といった貫禄を感じる類ではないが、特に第1楽章の個性の強い天真爛漫な活力は秀逸で心地よく、結構独特なこの盤にしかない雰囲気を持った好演と思う。
交響曲第1番
指揮…ロヴィツキ
演奏…ワルシャワフィル
好み度…4(5点満点)
第1楽章は、特に弦の、野性味にも似た活力が一種迫力となって迫るような、引き締まった熱気に満ちた響きが強く印象的。音の強弱、刻む音と伸ばす音、決める音、細かなテンポの動き、等、どれも素直な活力があって嫌味がない。
第2楽章では独特の謳いまわしもあるが、弦の重なりは厚く潔く、その思い切りのよさはこの演奏らしくて好感。
終楽章は中盤以降やや速めの印象を受け、弦の迫力は第1楽章ほどには感じない。活力は健在といえば健在だが、奥行きに欠ける感があり、弦による主題提示での弦の厚さなどは印象的ではあるが、フィナーレもゆっくりではあるがちょっと力を抜いたような感じで堂々感に欠けるところもあり、楽章全体でやや単調・平易な印象も受け、感銘度はそれまでに比べ薄らぐ感はある。
「名盤」等といった貫禄を感じる類ではないが、特に第1楽章の個性の強い天真爛漫な活力は秀逸で心地よく、結構独特なこの盤にしかない雰囲気を持った好演と思う。