ベートーヴェン
交響曲第3番「英雄」
指揮…若杉
演奏…シュターツカペレドレスデン
好み度…5(5点満点)
ケルン放送響との盤がよかったと思ったら、シュターツカペレドレスデンも振ってたんですね。
というよりこのオケの常任だったって、すごいことですね。
演奏はケルン放送響との録音の8年後、ケルン放送響との盤がライブでこちらはセッション。
ライブかどうかの違いなのかオケの違いなのか、ケルン放送響との演奏に熱気とか迫力という点で分があり、完成度とか洗練味という点でこちらに分がある、といったところか。
小細工無しにこのオケの美音を活力も十分に引き出していると思われ、その響きはルカ教会での録音という影響もあるかと思うが低弦やエッジの効いた迫力の響きというよりは、やや高音寄り残響多めで、しかし輪郭があいまいになったりせずほのかに深みも帯びて美しい。
明るく活力のある英雄をオケと自然な一体感を示しつつ美しく伸びやかに謳った英雄であり、特に特徴めいたものは感じないが流麗なだけの凡演との印象にならず、いい音でいい音楽を聴いたといった爽快感を受けるのはその闊達なおおらかさと美しい響き故だろうか。
同じオケのデイヴィス盤と比べても、あちらが渋みの効いた艶と力を感じさせるのに対し、こちらは輝くような明るさと活力を感じさせるようで、溌剌とした明るい活力に満ちた美しい英雄である。
交響曲第3番「英雄」
指揮…若杉
演奏…シュターツカペレドレスデン
好み度…5(5点満点)
ケルン放送響との盤がよかったと思ったら、シュターツカペレドレスデンも振ってたんですね。
というよりこのオケの常任だったって、すごいことですね。
演奏はケルン放送響との録音の8年後、ケルン放送響との盤がライブでこちらはセッション。
ライブかどうかの違いなのかオケの違いなのか、ケルン放送響との演奏に熱気とか迫力という点で分があり、完成度とか洗練味という点でこちらに分がある、といったところか。
小細工無しにこのオケの美音を活力も十分に引き出していると思われ、その響きはルカ教会での録音という影響もあるかと思うが低弦やエッジの効いた迫力の響きというよりは、やや高音寄り残響多めで、しかし輪郭があいまいになったりせずほのかに深みも帯びて美しい。
明るく活力のある英雄をオケと自然な一体感を示しつつ美しく伸びやかに謳った英雄であり、特に特徴めいたものは感じないが流麗なだけの凡演との印象にならず、いい音でいい音楽を聴いたといった爽快感を受けるのはその闊達なおおらかさと美しい響き故だろうか。
同じオケのデイヴィス盤と比べても、あちらが渋みの効いた艶と力を感じさせるのに対し、こちらは輝くような明るさと活力を感じさせるようで、溌剌とした明るい活力に満ちた美しい英雄である。