好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 ジョルダン/ウィーン響 

2020-10-11 12:02:43 | ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
ベートーヴェン 
交響曲第3番「英雄」 

指揮…ジョルダン
演奏…ウィーン響 
好み度…4(5点満点)
.
新鮮味があって面白い。それとウィーン響ってこんなに機能的で張りと艶に満ちた弦の響きだったかな、とも思う。ホールもいいのかな(ムジークフェラインでのライブ録音とのこと)。
演奏は結構快速(第1楽章反復ありで46分46秒)。けど古楽器風でなく、活力と緊張感に満ちた響きと自在の緩急で、快速な中にフルオケならではの力強さとメリハリの効いた十分な表現付けがあって、速い中にしっかり歌も感じる。
解説等に「終楽章が最大のクライマックス」というほどには終楽章に特別なものを感じることはない(前半はいいんだけど。後半を特に力強く盛り上げてないように感じられるのはあえてなのかな…)し、大きさや重さを感じる演奏ではないが、輝くようなウィーン響の響きと自在で思い切りのよい活き活きとした緩急が新鮮爽快な、明るい覇気に満ちた快演。特に第1楽章がいい。
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チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」 カヒッゼ/トビリシ響

2020-10-11 11:57:27 | チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」
チャイコフスキー
交響曲第6番「悲愴」

指揮…カヒッゼ 
演奏…トビリシ響 
好み度…3.5(5点満点)

同じコンビの4番5番で感じられた太さや大きさ、ロシア的情緒が何故かこの曲ではどこかへ消えてしまって、第1楽章では展開部以降、どこか音量が控えめでちょっともどかしいところがあるし、第3楽章でもちょっとどう受けとめてよいのかわからずまとまらない感を受け、終楽章も何ともなく流れてしまう印象。
後期3交響曲の盤で、他2曲が結構よかっただけに盤全体の印象として、なかなか3曲とも好みに合うというのは難しいのかな、とも思いつつ、ちょっと残念な感はある。
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ブラームス 交響曲第2番 アンチェル/アムステルダムコンセルトヘボウ管

2020-10-11 11:52:16 | ブラームス 交響曲第2番
ブラームス
交響曲第2番

指揮…アンチェル 
演奏…アムステルダムコンセルトヘボウ管
好み度…5(5点満点)

1969年ライブ。録音は決して良くなく、少々不安定だし、音のかすれ感や、高揚部でリミッタがかかったように音が大きくなりきらないようなときがあったり、ちょっともどかしいようではあるが、何とか大崩れはせずに踏みとどまって、開放感のあるような明るさと熱気と力感漲る響きが、そんな空気感も含めて伝わってくるようでもあり、演奏はコンセルトヘボウに似つかわしくないような熱く、開放感に満ちた伸びやかな力感漲る、それでいて達者な演奏で、これは凄い演奏。
とにかくこの名人たちが熱気と力感を漲らせた響きは凄い。めいっぱい響かせながら、しかし響きは荒れずに伸びやかな艶のある躍動感に昇華され、最初から引き込まれっぱなしで、終楽章に至っての活き活きとしたエネルギー感といったらちょっとない。
録音はよくはなくても好み度満点の凄演。
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ブラームス ピアノ協奏曲第1番 コワセヴィッチ/デイヴィス/ロンドン響

2020-10-04 15:27:04 | ブラームス ピアノ協奏曲(1番・2番)
ブラームス 
ピアノ協奏曲第1番

ピアノ…コワセヴィッチ 
指揮…デイヴィス 
演奏…ロンドン響 
好み度…4.5(5点満点)

オケはちょっと控えめながら陰影ある重みを感じさせるサポートではあるが、もうちょっと力がほしい感も拭えない。
その分ピアノが前に出るが、そのピアノがいい。陰影を帯び、凛と澄み、ときに気高いような力強さと大きさと、ときに繊細な情を聴かせるようで一音めからスッと「いいな」と思わせる。
後年のサヴァリッシュ盤と比べて凛とした情をより感じられるのはこちらのように思われ、好みではこちらがちょっといいかな。
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ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」 ヨッフム/ロンドン響

2020-10-04 15:24:58 | ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」
ベートーヴェン 
交響曲第6番「田園」

指揮…ヨッフム 
演奏…ロンドン響 
好み度…5(点満点)

重みと透明感を両立したような響きがちょっと独特で美しく印象的。
ゆったりしたテンポもあいまって、おおらかで、透明感をもった厚みが美しく心地よい。
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ブラームス 交響曲第1番 ヤルヴィ(ネーメ)/エストニア国立響

2020-10-04 15:18:10 | ブラームス 交響曲第1番
ブラームス 
交響曲第1番

指揮…ヤルヴィ(ネーメ) 
演奏…エストニア国立響
好み度…3(5点満点)

いやぁ、これは合わなかったなぁ。
お父ちゃんヤルヴィといえば、叙情楽章のうまさにはやや欠けるところはあるけどスケール感のある厚みのある音をつくるイメージがあって、
ロンドン響とのブラ1なんかでも教会の残響過多の録音はちょっとこの曲に合わない印象はあったものの、結構大きさと力を感じさせるところのある演奏だったし、フィナーレも壮大なところがあって、
今回は録音も新しくライブということもあって結構期待したのだが、出だしからやたら速くて室内楽のように軽い響きとタッチで、どうしちゃったんだ、何をしたかったんだ、と。
勝手にイメージつくって期待しすぎたところは認めつつ、そのイメージとの乖離に何せ面食らった。先入観なしで聴けばまたちがった印象もあるのかもしれないが、先入観にあるお父ちゃんヤルヴィのブラ1+αを聴きたくてちょっと心躍らせて聴いてみたのだから、まったく違った姿は、やっぱり「これはないな」「どうしちゃったんだ」の印象に尽きてしまいました。
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