チャイコフスキー
交響曲第5番
指揮…マズア
演奏…ライプツィヒゲヴァントハウス管
好み度…4(5点満点)
何か、甘っぽく美しいチャイ5、なの、かな。
マズアは柔らかくて、悪くないけど、何か煮えきらずどっちつかずで、結局何だったんだ、みたいな印象が多くて、この盤もある意味そうなんだけど、その煮え切らないところが何となくこの曲には合っているのか、あるいは残響多めのゲヴァントハウス管の美音が有無を言わさずこの盤に一定の価値を与えてしまっているのか、この曲はいろんな顔を見せるが、力強さとか勇壮とかでなく、ゆったりとそれなりの恰幅をもって甘く美しく聴かせる、という意味では上質の演奏のように思う。交響曲というよりワルツとかバレエ音楽を聴いているような感じもある。