ベートーヴェン
交響曲第9番「合唱」
指揮…小澤
演奏…サイトウキネンオーケストラ
合唱…東京オペラシンガーズ 他
好み度…4(5点満点)
2002年 松本ライブ
録音とかホールの残響とかの関係だろうか、しっかり鳴っている割には少し抜け切らないような、ちょっとこもったような、あるいは力が伝わってこないような響きの印象を受ける。この印象は第1楽章、第2楽章の印象とも重なる。ちゃんとしたうまさも厚みも美しさもあるが特別な美音も深みも激しさも感銘も特には受けない。
第3楽章は響きは落ち着いた美しさを感じさせるが速さなどの処理としてはややあっさりめ。
終楽章も管弦楽の部分ではそれほど情の入れ込みは感じない。独唱はなかなか達者で音量も程よい。合唱は元気で歓喜の歌など結構爽快だし終盤の追い込みなども力強いが、全体的に広がりや幽玄な雰囲気はあまり感じられない。
2002年は、年始にウィーンのニューイヤーを振り、ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就いた年とのことで、そんな年に手兵のオケで、その本拠のフェスティバルで、凱旋のような感覚での記念的演奏として晴れがましい第九であったかと思うが、特に無理も感銘もない、そんな印象の盤でした。
交響曲第9番「合唱」
指揮…小澤
演奏…サイトウキネンオーケストラ
合唱…東京オペラシンガーズ 他
好み度…4(5点満点)
2002年 松本ライブ
録音とかホールの残響とかの関係だろうか、しっかり鳴っている割には少し抜け切らないような、ちょっとこもったような、あるいは力が伝わってこないような響きの印象を受ける。この印象は第1楽章、第2楽章の印象とも重なる。ちゃんとしたうまさも厚みも美しさもあるが特別な美音も深みも激しさも感銘も特には受けない。
第3楽章は響きは落ち着いた美しさを感じさせるが速さなどの処理としてはややあっさりめ。
終楽章も管弦楽の部分ではそれほど情の入れ込みは感じない。独唱はなかなか達者で音量も程よい。合唱は元気で歓喜の歌など結構爽快だし終盤の追い込みなども力強いが、全体的に広がりや幽玄な雰囲気はあまり感じられない。
2002年は、年始にウィーンのニューイヤーを振り、ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就いた年とのことで、そんな年に手兵のオケで、その本拠のフェスティバルで、凱旋のような感覚での記念的演奏として晴れがましい第九であったかと思うが、特に無理も感銘もない、そんな印象の盤でした。