好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス 交響曲第2番 サヴァリッシュ/ウィーン響

2018-07-28 16:53:44 | ブラームス 交響曲第2番
ブラームス 
交響曲第2番 

指揮…サヴァリッシュ
演奏…ウィーン響
好み度…5(5点満点)

中庸の雄とでもいおうか、中庸な中にほどよい熱と力が込められた、特に終楽章なんかはある意味サヴァリッシュらしからぬ力強さが爽快な、名演と思う。
弦はずしりとするが伸びやかに響き、金管も尖ったり突出することなく力強く響き、全体の響きは重心の低い厚い響きで活力を感じさせる。
サヴァリッシュには、しっかり良質だが力や「何か」に欠ける、といった印象を受けることもあるが、そんなイメージをよい意味で裏切るがっちり良質で、厚く熱のこもったブラ2である。
サヴァリッシュのブラームスといえばロンドンフィルとのもののほうが有名なような気もするが、どちらも、しっかり厚い響きに変わりはないが、ロンドンフィル盤が丁寧でしっとりした質感の優しさを感じさせるものであるのに対し、こちらは堅固な中に、血の通った情と漲るエネルギーを感じさせるものであるように感じる。
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ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 ケーゲル/ライプツィヒ放送響

2018-07-28 16:51:36 | ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
ベートーヴェン 
交響曲第5番「運命」 

指揮…ケーゲル
演奏…ライプツィヒ放送響
好み度…4.5(5点満点)

1986年ライブ。
冒頭から最初の一音が揃っていなかったり、運命の動機の4音目がちょっと消え入るようで力感に欠けてたりすることも惜しいが、全体的にも緊張感や厳しさといったものに欠けるきらいはある。
ただ、全体的には、ちょっとほの暗さを感じさせつつ情を込めたような響きは結構魅せられるところもあり、終楽章で何となく力が抜けちゃうような運命も結構あるが、この演奏では最初の凱歌から強く爽快で、その後も急がず爽快な重さで力強く心地よくもある。
ドレスデンフィルとの2盤と比べると、どれも三者三様に特有の雰囲気を持つが、整ってちょっとクールなドレスデンセッション盤、強い思い入れがちょっと特異な雰囲気をつくっているドレスデンライブ盤、野暮ったいような印象も拭えないが、ほの暗い響きにこめられた情熱が感じられるかのようなこの盤、といったところだろうか。
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サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」 マレイ/バデア/ロイヤルフィル

2018-07-28 16:48:19 | サン=サーンス
サン=サーンス交響曲第3番「オルガン付き」

オルガン…マレイ
指揮…バデア
演奏…ロイヤルフィル
好み度…4(5点満点)

この曲はそんなに数を聴いたわけではないが、他の演奏と比べて、まぁ、普通といえば普通なんだけど、どこか明るいおおらかなさを感じるように思う。
どこかゆったりした印象を与える展開とか金管の爽快な響きやロイヤルフィルらしい華を帯びた厚い響きなんかの印象かもしれない。
ネットの評等ではオルガンが特に大音響のように書かれているものもあるようだが、個人的にはこれくらい響いてくれなきゃ、と思える域で特にバランスが悪いとは思わない。

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