好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブルックナー 交響曲第8番 クーベリック/バイエルン放送響

2023-03-12 15:54:05 | ブルックナー 交響曲(第3番/第5番/第8番)
ブルックナー 
交響曲第8番

指揮…クーベリック 
演奏…バイエルン放送響
好み度…4(5点満点)

1977年のライブ録音。
荘厳とか宗教的とか重厚とか、というよりは、ある意味このコンビらしい素で透明感を感じるような、厚いけど重くなく、重くないけど、軽いわけじゃない。華というよりは、やはり、透明感、なのだろうか。
それと、この盤では録音の関係か、鋭い切れ味に似た雰囲気と。
第3楽章の弦の透明な迫力を感じるような響きはこのコンビならではの美しさをしっかり聴かせてくれているように思う。
終楽章は冒頭など力強く颯爽としているし、弦も金管もよく鳴っている、が、ちょっと尖った録音の関係か、全体的に受ける印象としてもどこか重みや大きさあるいは奥行きとか味わいに欠ける感というか、そんな印象を受けるところはあるかもしれない。
悪い演奏とは全く思いませんが。

ブラームス ピアノ協奏曲第1番 ティリモ/ザンデルリング/ロンドンフィル

2023-03-12 15:48:52 | ブラームス ピアノ協奏曲(1番・2番)
ブラームス 
ピアノ協奏曲第1番

ピアノ…ティリモ 
指揮…ザンデルリンク 
演奏…ロンドンフィル
好み度…5(5点満点)

有名な盤ではないような気もするが、大きくて、これはよい。
ザンデル/ロンドンフィルの響きがまずは何とも力と情と覇気に溢れ大きい。
残響多めの録音ではあるが音がぼやけることもなく、逆によいように作用しているかもしれない。
ピアノは特に何を誇示するようなところはないのだが、実直に少しの濁りもなくこのオケの力強さに少しも力負けすることなく、両者相まって気宇的な大きさをもった1番を繰り広げる。
オケの大きな響きがなければ、あるいは技巧を誇示するようなピアノだったら、こんな感銘は受けなかったとも思う。
ゆったりめの終楽章も伸びやかに輝かしくちょっと違う曲を聴いてるような感覚すら覚える。

チャイコフスキー 交響曲第4番 オールソップ/コロラド響

2023-03-12 15:46:30 | チャイコフスキー 交響曲第4番
チャイコフスキー 
交響曲第4番

指揮…オールソップ 
演奏…コロラド響
好み度…3.5(5点満点)

綺麗だし録音も結構いいし、終楽章なんかもそれなりに響いてて、悪くないけど特に感銘もないかな。
変な例えだが何か試験でも受けるように、実力をちゃんと見てもらえるようミスないようしっかりこなしているかのような。
盛り上げるところは盛り上げる、という点も含めてちゃんとやっていて減点もなく綺麗にできているが、ロシア的情緒もお祭り的な開放感も感情の起伏や陰影も、その他特有の雰囲気も、特にないかなぁ。
何か活き活きとしたものが感じられないというか。
オールソップの音楽と私の好みが合わないのか、弦に力がないからかなぁ、あるいはオケの表現力ということなのか…わかないけど。