好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」 ムラヴィンスキー/レニングラードフィル

2015-05-04 00:58:46 | チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」
チャイコフスキー
交響曲第6番「悲愴」

指揮…ムラヴィンスキー
演奏…レニングラードフィル
好み度…4(5点満点)

悲愴の演奏数あれど、やっぱりこの演奏は凄い。
特に変わったことはやっていず、アプローチとしては一般的な悲愴だが、凄く聴こえるのはやはり演奏水準の高さ故、ということなのだろう。
高い緊張感は途切れることなく各員がっちり線をそろえ、金管群は音量自在に咆哮し、弦は当たり前のように鋼のような深い音を響かせる。
大きな音を出すとなれば管弦ともに他では出せないくらいの音を響かせ、それがしっかりアンサンブルを保ちつつ聴くものに迫る。低弦ががっちり響いているのも特徴かな。
第1楽章第2主題は思いの他美しく奏され、展開部クライマックスは少し劇的に、第2楽章は少しだけ哀愁を感じさせ、第3楽章は豪放勇壮にて終楽章は結構起伏をつけて弦を切実に弾いてみたり。全体的に厳しい中にも情感もそれなりに織り込まれた演奏のように感じる。
どこか巌のような冷たさと、その凄さもどこか機能的な凄さのような感じがして、個人的にはそれほどお気に入りの悲愴というわけではない。
ただ、凄い演奏であることは確かだろうし、名盤であることもやっぱり確かだろうと思う。

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