生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

美術展備忘録2009年8月5日

2010年07月31日 17時07分13秒 | 美術/絵画
2010年7月31日-3
美術展備忘録2009年8月5日

2009年8月5日
 白髪一雄展 -格闘から生まれた絵画-/尼崎市総合文化センター。
 「流動1」にしてから、変わった描き方。パレットナイフを使ったらしい。
 赤い作品の1mm間隔のハケ跡が良い。これが千倍の面積だと面白いだろう。
 黒と赤の「破天轟」、白だけの「扶桑」はまあ、良し。他は、失敗作。造形美なし。透明色を使った青の「群青」。
  [IDEA えのぐを並べて長い板でこすり動かす]
 「大威徳尊」は、上部1/4の流動的なところを、全面に生かすと良かった。
 「密呪」は、澄んだ色にすると面白いかも。
 「神獣」制作のビデオを見た。たとえば黄色の絵具の大チューブの尻を助手(妻だろう)が鋏で切り、腹を縦に切ると、大きなスプーンで直接画布に落とす。あるいはカンからドッと投げ落とす。天井から吊るされたロープは一本のみ。ロープを通じて制御される足という筆。ゆっくりとすべらす。足で絵具を叩く。ロープは画布のまんなかあたりにあるので、画布を越えて広がるということはできない。外への拡がりは無理だろう。

美術展備忘録2008年1月29日/2008年2月3日/2010年4月30日(金)

2010年07月31日 12時20分24秒 | 美術/絵画
2010年7月31日-2
美術展備忘録2008年1月29日/2008年2月3日/2010年4月30日(金)

2008年1月29日
 館蔵品展 Abstract Expressionism 絵画の冒険 ~抽象芸術の楽しみ~/奈良県立美術館。〔「展覧会のごあんない」では、~抽象表現主義の足跡~。〕
 今中クミ子。うずまき。発スチに、入れ込む。具体美協。
 大野俶嵩。展示解説に「絵画、彫刻といった様式**意欲的な実験作と評されました」とあった。 
 白髪一雄。具体美。フットペインティング、アンフォルメル。
 難波田龍起。自由美協。いずれもイマイチ。
 元永定正。1955に具体美術協会会員、「ユーモラスな絵画空間」。いずれもどうということなし。〔当時は画期的だったのだろう。→美術史的評価と現時点からの鑑賞との乖離の問題〕
 湯田寛。パンリアル美。布ばりパネル。青と白。
 横井照子。叙情的抽象画で欧米各地で。

 全て解説は文字小さく近づかないと読めない。アクリル板透明のうしろに和紙を張ったら面白いかも。2Fにソファがあった、よかった。

 茶粥定食 y1,380/レストラン萬菜/全席禁煙。(「松、竹、(生命)龍」。)

2008年2月3日
 11:20:48。森美術館の展望台52階。雪で外はほとんど見えない。
 アートは心のためにある:UBSアートコレクションより/森美術館/六本木ヒルズ森タワー53階。
 11:30:18~
 イ・プル2004の「スティル」。陶器のような感じ。
 オスカル・ムニュス「ピクセル」角砂糖白~こげ茶の1cm角の23x23を*〔判読できず〕に、顔。
 ゲルハルト・リヒター 1986「アブストラクト・ペインティング 混乱、油彩、カンバス、どこかで見たのより、少し*
 ギュンター・フェルク 鉛の絵 1988 アクリネ、鉛、木。てっきり、この部屋の展示品の*がiMacで回る*思ったら、ちがった。** 
 iBooKG4またはiMacが7台x2列=14台ならぶ。「画面をクリックするとセクションの出展作品の解説がご覧いただけます」
 フェルクはモノクロームの抽象絵画。「素材の持つ特性は……画面の表情に浮**と存在感を与え」ているとは思えない。

2008年2月3日
 わたしいまめまいしたわ 現代美術にみる自己と他者/東京国立近代美術館 企画展ギャラリー。会期:前期 2008年1月18日(金)~2月17日。
 日高理恵子「樹を見上げてVII」1993 紙本着色。見れるのはこれくらい。どこかで見たな。しかし、構図はイマイチ。
 草間彌生「冥界への道標」。前に見た。どうということなし。
 高嶺格「God Bless America」2002 ヴィデオ・インスタレーション(8分18秒)〔「社会と向き合うわたし」を見つめる〕。Good、粘土、早回し。まん中に粘土の像が動く。ジョン・レノンとオノ・ヨーコの**歌声とともに、パラディッてる? この粘土アニメーションは面白い。才気かんぱつ。実に愉快。〔出口で訊くと、このvideoは売っていないとのことだった〕~16:16//

2008年2月3日
 平成19年度第4回所蔵作品展「近代日本の美術」前期/国立近代美術館。
 16:17~
 アンリ・ルソー「第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神」。こんなに大きかった? 大きさ表示なし。
 速水御舟「門(名主の家)」前にも見たが、前の門の前の白い風が楽しい。
 平福百穂「荒磯(ありそ)」めっけもの。白波が*ざわ*迫る。好きではないが、面白い構図。
 黒田の「落葉」と辻永の「椿と仔山羊」、ほぼ面白いあわせ。
 小茂田青樹「虫魚画巻」面白い! 妖気がある。
 難波田龍起「コンポジション」1965。縦線を、すでにやっていた。しかし、生かされていない。
 横山操「清雪富士」。きりりとりりしい。
 中西夏之「韻」1959、「韻」1960。Good。
 ジュリアン・オピーの「日本八景」ビデオ展示は少し面白い。
 〔~17:02?〕〔毎度のことながら、判読不能箇所が多い。作品目録に書き込んでいるが、自分の思考内容が自分のポケットにある携帯電話機能付きミニ・コンピュータに文字で記録されるというのができるといいな。そのうち、実現するだろう。〕

2010年4月30日(金)
 ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち/森アーツセンターギャラリー/音声ガイド:鹿賀丈史 ナレーション。
 出色は、
  1. ブークロー「兄弟愛」
  2. カイロ「洗礼者ヨハネの首を持つヘロデヤ」。こうこう。
  3. ルノワールの風景画「レスタックの険しい岩山」。少し面白い。
 ピサロ good。構図は平凡だが、木々の描き方がわりとよい。えのぐを重ねていくやり方の効果。
 モネ「ルーアン大聖堂の正面とアルバーヌ塔(夜明け)」。佳作。現代絵画としてみると、ありきたり。
 ピカソ「女性の肖像」。もっと色がほしかったね。なぜもっと抽象に行かなかったのか。
 セザンヌはなぜ抽象画に行かなかったのか。

マスコミどうしの相互批判を

2010年07月31日 02時08分13秒 | 生命生物生活哲学
2010年7月31日-1
マスコミどうしの相互批判を

 週刊ポスト2010.8.6号(42巻32号)の135-139頁に、上杉隆と本誌取材班による「官房機密費マスコミ汚染問題5つの論点」という記事がある。

 長く週刊読書人に連載されて、単行本になった、
岩瀬達哉.1998.6.新聞が面白くない理由.講談社.
が出てからもう12年と、だいぶ昔のことになった。記者クラブはその弊害が言われて久しく、いくつかの進展はあったが、改革あるいは解散はまだまだ進んでいないようだ。

 マスコミのおおかたでは、官房機密費の恩恵に浴さなくとも、「ものわかりのよい記者しか生き残れないシステム」(137頁)になっているのであろう。科学的結論なるものについてもそうだが、つねに主張の妥当性とその根拠を疑うという態度とそのための素養が無い限りは、よくならないだろう。綿密な取材と思考の無い記事であれば、無料のネット情報で十分ということになる。
 新聞、テレビ、週刊誌、月刊誌、などなどの記事を相互批判する会合を継続的に開催するというような企画は無いのだろうか。
 日本マス・コミュニケーション学会(旧称・日本新聞学会)というのがあるようだ。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/mscom/