生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

Bunge辞典:organicism 有機体主義、organism 有機体、organization 編制

2012年07月17日 23時59分36秒 | 生物哲学
2012年7月17日-16
Bunge辞典:organicism 有機体主義、organism 有機体、organization 編制

organicism 有機体主義 [BungeDic1: 203]
 【a 生物学】↑【生命】と↑【心】は有機体的過程であるというテーゼ〔定立〕。↑【機械論】と↑【生気論】との中間の立場。
 【b 社会的研究】社会は一つの有機体であるという見解。いくつかの反動的なイデオロギーの構成要素。
 【c 存在論】あらゆるものは、宇宙も含めて、一つの↑【有機体】であるという教義。いくつかの魔術的世界観の一部。

 
organism 有機体 [BungeDic1: 203]
 生きている存在。↑【生命】。

 
organization 編制〔編成、組織〕 [BungeDic1: 203]
 ↑【構造】、〔organization→削除?。BungeDic2を照合せよ〕構築様式 architecture。同一の構成要素を持つ二つの全体またはシステムは、異なるように編制される(構造化される)かもしれない。例:異性体、一遺伝子中のヌクレオチド、一文中の語、政府閣僚。



生物学における還元主義

2012年07月17日 14時56分40秒 | 生物哲学
2012年7月17日-14
生物学における還元主義

Reductionism in Biology
First published Tue May 27, 2008; substantive revision Mon Apr 30, 2012
http://plato.stanford.edu/entries/reduction-biology/

というかなりの長文が電網上に掲載されている。


 文献欄に、
[B]
Bechtel, William. 2008. Mental Mechanisms: Philosophical Perspectives on Cognitive Neuroscience. University of California, San Diego, Routledge. [目次は、
http://mechanism.ucsd.edu/~bill/research/mentalmechanisms.htm

があった。



W.M. Wheeler『創発的進化と社会の発達』の訳[創発について、水の例]

2012年07月17日 14時46分49秒 | 生物哲学
2012年7月17日-13
W.M. Wheeler『創発的進化と社会の発達』の訳[創発について、水の例]

  「今や『創発 emergence』は、これ以降の頁では、この言葉の通常の、また昆虫学での含意のような、すでに存在しているけれども隠れた何かが顕現するしたり覆いを外す、ということを意味しない。Eddy夫人の改宗におけるような奇跡的変化も意味しない。しかし、多数の要素の特異的な相互作用または編制 organization を意味する。要素は、非有機的、有機的、あるいは心的のいずれでもよいが、要素の単なる和、または『合力 resultant』とは区別される一全体 a whole を構成する。古典的な例は、もちろん、H2Oといった化合物 chemical compound である。そこでは、水素と酸素は一定の条件と一定の割合のもとで、液状の創発体 liquid emergent、つまり水、を形成するように結合する。水は、水の気体的な構成要素のどちらとも大変異なった振る舞い(諸性質)を示す。この意味で、『創発 emergence』は、『創発性〔突発性、非常性〕 emergency』という後成的な epigenetic 意味を獲得する。G.H. Lewes (1875)は、このような化学的振る舞いを指定するするために、この言葉〔語〕を使った最初の人であるが、たぶん、この意味を意図していたであろう[註1]。

 註1。『一塊のもの a mass の性質が、その分子の性質とは異なる方法は、多く存在する。主要な方法は、いくつかの性質が、合成者 resultantsではなく、創発者 emergentsであるという方法である。』
」(Wheeler, W.M. 1928. pp.14-15)。

[W]
Wheeler, W.M. 1928. Emergent Evolution and the Development of Societies. 80pp. W. W. Norton & Company, Inc., New York.


スマッツ『全体論と進化』へのW.M. Wheeler (1928) の言及

2012年07月17日 14時01分16秒 | 生物哲学
2012年7月17日-12
スマッツ『全体論と進化』へのW.M. Wheeler (1928) の言及

 William Morton Wheeler (1928) の『Emergent Evolution and the Development of Societies』で、Smutsの『Holism and Evolution』に言及しているところがある。65-68頁である。

  「1925年以降に現われた、創発についての研究のなかで最も洗練されたものは、スマッツ将軍の_全体論と進化_についての1926年の本である。これは、より注目に値するもので、著者は、他の思索者によるこの論題への貢献についてよくは知らないようである。専門家ではない人による誠実な仕事によくあるように、それは大変示唆的である。しかし、『全体論』を、自然界における『努力〔?、nisus〕』、『内的駆動力〔inner driving force〕』、または『作用的要因〔operative factor〕』とする彼の捉え方には、重大な疑問がある。J. M. Robertson (1926) が書評で述べるように、『スマッツ将軍 General Smuts は、宇宙的および生物的過程を名づけるのに『機構 mechanism』と『機械的 mechanical』という不幸な用語を使うといった、近代科学の思考における堕落した言葉遣いのいくつかに対して、正しく戦っている。しかし、彼自身の哲学は結局は、Whittaker氏が正当にも宣言したように、『名称を実体化する』ことは古代哲学の多くの破滅のもとであるという次第になっている。わたしが思うに、スマッツ将軍は、『全体 whole』、『一全体 a whole』、そして『唯一の全体 the whole』によって意味されることは何かという問題に取り組んでいない。彼の本のなかでは、それらは、ヘーゲル Hegel がシェリング Schelling の或る概念について述べたように、『銃で追い払われた shot out of a gun』。多くの研究者にとっては、それらの語は、宇宙的目的の関与〔係累、影響 implications〕を示唆する。スマッツ将軍は、『聖なる出来事 divine events』または統御している〔神の〕摂理を、把握する〔theizeは、seizeの誤植? 盗む thieve?〕とか夢見ることをしない。ところが、彼はもっと混乱するようなことを行なう。つまり、『全体 whole』を『全体_論_Holism』へと実体化して、それを一原理、一力(否、宇宙における支配力)として実際に捉えて述べるのである。専門的哲学者である Hoernle' (1926) は、スマッツ将軍の本をもっと好意的に評している。すなわち、『スマッツ将軍は、全体論を哲学よりも科学への貢献だと考えている。科学者たちは、自分の特殊分野に熱中し、自然界の包括的調査には概して従事しない。したがってまた、進化の過程とその外延が同じである全体という概念を一般化することも無い。それゆえ、科学の理論において、全体論は新しいことであり、科学者たちがそれを受け入れる用意があるならば、科学的思考を再定位することを意味するだろう。おそらく、A. N. ホワイトヘッド Whiteheadの有機体についての新理論は、同様の再定位での独立した一つの試みだと、判明するかもしれない。哲学者たちは、自分たちの番になって、全体論における一定の独創性を認めるに違いない。正に、全体論の要約的特徴において、進化を完成へと向かう一連の段階として進化を説明することにおいて、全体論はおなじみの道筋を走っている。しかし、自分の哲学を進化にもとづくものにしようと努めている思索者のうちで、AlexanderとLloyd Morganにように、幾人かは、全体よりは段階 stagesという言葉で考えてきた。他の者は、James Wardのように、全体を認めたが、宇宙 the universe を霊たちの社会として分析して、彼らの全体をすべて霊的なものとした。さらに他の者は、Pringle-Pattisonのように、進化を神の自己啓示 self-revelationとして扱った。明瞭なことだが、これらの人々とは異なって、全体論は広く受け入れられている事実についての新奇な説明であり、宇宙進化の特徴についての新しい読解である。〔略〕』
 〔続く。次の段落は因果性と説明に触れている。〕」
(Wheeler, W.M. 1928. Emergent Evolution and the Development of Societies, pp.65-68.)

  なお
 2011年9月21日-1 W. M. Wheeler 1928『創発的進化と社会の発達』試訳1
http://pub.ne.jp/1trinity7/?entry_id=3901999
も参照されたい。

 
[W]
Wheeler, W.M. 1928. Emergent Evolution and the Development of Societies. 80pp. W. W. Norton & Company, Inc., New York.




風間虹樹:〈いのち。いのち、、[存在し、活きている]〉、電網的展覧。

2012年07月17日 09時20分23秒 | 美術/絵画
2012年7月17日-10
風間虹樹:〈いのち。いのち、、[存在し、活きている]〉、電網的展覧。

1. 製作意図。
 (a) なにかを表現をするのではなく、物体をなんらかの種類の自然に活きているように、諸関係において生成し、(自然力の生成作用の結果が読み取られて)いのち的(と受け取られるような、または直接感覚されるように)個体を存在させること。
 (b) 平面作品だと定義されたりすることのある、絵画、の立体化。なお、絵画 pictureとは、絵具が付着している物体を指す(定義)。ピクトグラフpictographまたは pictogramは、絵文字または絵を使った図表と訳されている。pictorialは、絵画の、という意味である。絵画とは、 painting塗り絵[面絵]とdrawing 線描画[線画]と両者の中間のものも含む総称である。
2. 製作方法。
 (a) 地球重力作用と差異的表面張力作用の自然な活用。具体的には、水溶性物体に油性物体を滴下して、表面張力的展開による形態形成を利用する。
 (b) 裏面で画布を留めることによって、また額縁をつけず、五面(正面と四側面)が見えるようにする。
   画布を張るときに、皺が凹にあるいは凸によるように、画布を重ね合わせたりする。道具は、接着剤とクランプを使う。
   切り裂いたり、穴開けしたり、による画布の立体化。
   裏面から、円柱木と円錐木を、画布と支持体との間に設置して、画布の一部を前方に突出させる(画布にかかる張力結果の利用)。
   
3. 結果
 (あなたにとって)どうでしょう?

























風間虹樹:〈いのち。いのち、、[存在し、活きている]〉/第87回平原社展/帯広市民ギャラリー

2012年07月17日 09時16分49秒 | 美術/絵画
2012年7月17日-9
風間虹樹:〈いのち。いのち、、[存在し、活きている]〉/第87回平原社展/帯広市民ギャラリー

□ 第87回 平原社美術協会展(第87回 平原社展) □
 会期:2012年7月12日(木)~7月24日(火)
    ただし、7月18日(水)は休館。
 時間:午前10時~午後7時 *最終日は午後4時迄
 会場:帯広市民ギャラリー(JR帯広駅地下)
 入場料:大人 400円。高校生以下は無料。

 
 風間虹樹の〈いのち。いのち、、[存在し、活きている]〉(165×165cm)が展示されています。会友賞をいただきました。