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前回の記事「けんかは基本的に両成敗!」の中で
「けんかのジャッジの中で,今後について,個別に約束をする」ということを紹介しましたが,今回はここについてもう少し詳しく考えてみましょう。
けんかをした子どもたちが,まだまだ未熟で,先生の手なしには人間関係の修復が難しそうであれば,この場面では先生が強く主導権をとるべきです。
けんかをした二人に必要な約束,ルールを先生が判断し,「絶対に守りなさい」と強く伝えます。
まだ学年的に幼かったり,けんかの多い子たちに対しては。
しかし,先生の目からみて,ある程度先生の手を離れて成長できるであろうという子たちもいます。
高学年の子や,人間関係について深く考えることのできる子たちです。
そういった子たちに関しては,先生が一方的にけんかのあとのルールを決めるのは,ちょっと控えた方がよさそうです。
けんかという経験さえ,この子たちにとっては一歩成長していくための貴重なものに変えていってほしい。
だから,「両成敗!」のジャッジを先生がしたあとは,一歩引いて,
自分たちのルールは,自分たちで決めさせる!
という経験までさせてあげましょう。
争いのあとに,その後のくらしを立て直す。
争いという経験を生かして,今よりよいものをめざす。
それは,一つの文化の形成です。
子どもが,自分たちの手でつくる立派な文化です。
自治集団として頼もしい子たちに育てていくためにも,自分たちのルールは,自分たちで考えさせることも経験させてあげましょう。
ある程度,人格的に成長している子たちにとっては,先生が一方的に決めたルールよりも,自分たちで決めたルールの方が威力があったりします。
今後は先生がそばにいなかったとしても,そのルールを拠り所にして,自分たちで友人関係を築こうとするでしょう。
ある日,図書の本の取り合いでけんかになってしまった,こうだいくんとしょうへいくん。
激しくやり合ったあとに,先生が,けんか両成敗のジャッジをしました。
先生は二人に「これから図書の本を読むときはどうするか,二人で話し合いなさい。」と,投げかけました。
二人は,まだ涙の残る目をしながら,真剣に話し合いました。
そして,「もし同じ本を読みたくなってしまったときは,二人とも別の本を選ぶようにする。」
というルールを決めました。
先生は(あれれ,それでいいの?)と内心思いましたが,二人には絶対の約束です。
涙ながらにけんかした相手との約束は,固いものです。
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