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広い教室内に,たくさんの人間がいるのが学級なのですが,普段その空間内を自由に動けるのは,唯一先生だけです。
多数を占める子どもたちは,自分の机があり,そこに座り,黒板の方を見る。
これが基本的な子どもたちの「位置」です。
それに対して先生は…
どのように「位置」しますか?
いわゆる,教師の教室内でのポジショニングというのを,どれほどの先生が意識していますでしょうか。
無論,私も若いころはちっともそんなこと考えたこともありませんでした。
あまりはっきりと覚えてすらいませんが,きっと子どもたちの正面にドンと立ち,いつも対面するように立っていることが多かったように思います。
私は背が高いために,一番前に座っている女の子から,ある日言われたことがあります。
「先生を見上げすぎて,最近首が痛い」
「ごめんね… 先生いつも,ともみさんの前に立ってるもんね…」
こんな反省もありながら,教室内での教師のポジショニングも,いろいろと工夫する必要があると考え直しました。
どんなときに,どんなところに位置すればいいかを考えるようになりました。
考えてみると,いくつものパターンがあることにも気付かされました。
1つずつご紹介したいと思います。
第1回目の今回は,これです。
強いメッセージや,重要な連絡をする場合は,子どもの正面にドンと立つ!
子どもの正面にドンと立つ,いわゆる,ともみさんが「首が痛い」と言った先生のポジショニングです。
教師がここに位置するときは,子どもの集中を全て先生に向けてほしいときです。
例えば,クラスで決めたあいさつ運動が陰り気味なことに,喝を入れたいとき。
「あいさつ運動ができていないと思う人は立ちなさい。座りなさい。多くの人が感じている通り,今このクラスはあいさつ運動ができていないようです。このことについて,先生は…」
例えば,授業の最後のまとめをするとき。
「今日は,倍数について学習しました。みんなよくがんばりましたね。今日の学習は,明日からの算数だけでなく,中学校や高校での学習にもつながる大事なものです。だから…」
例えば,帰りの会で重要なプリントを配るとき。
「注目しなさい。今から配るプリントは,とても大事なものです。絶対に失くすことなく,おうちの人に届けてください。これは…」
こんな話をするときは,先生の存在感と威厳をたっぷりと出すように,ドンと子どもたちの正面に立ち,正面から向き合いたいですね。
ここは,絶対に伝いたい強いメッセージを言うポジションです。
ちなみに,若いころの私のように,いつでも何をしているときでもこのポジションにばかりいる先生が多いように感じます。
すると,ポジションがマンネリ化してしまいます。
先生がそこにいるのが当たり前になってしまうと,いざ強いメッセージを言いたい場面になっても,何かクラス全体が緊張感が足りなかったりすることもあります。
ここは,先生にとっても,クラスにとっても特別なポジションにしたいものです。
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