小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

クラスでお楽しみ会をするときの攻略法

2009-08-25 08:01:25 | 学級生活の攻略法

学期末や年度末,どのクラスでもよく「お楽しみ会」が行われる。

とても子どもたちはうれしそうだ。

ドッジボール・映画鑑賞・クイズ大会・いすとりゲーム・おやつパーティー ・・・

事前に学級会で,どんなお楽しみ会にするか話し合って,子どもたちに主体的な運営をさせようと努めたりもする。

私もお楽しみ会が好きだ。

学校生活においても,それくらいリラックスした時間があっていいと思うし,クラスの思い出づくりに,とてもいい機会だ。

そこでだ。

このお楽しみ会をするなら,「単なるパーティー」にしたくない。

というより,この子どもたちが大好きで,エネルギーにあふれるイベントを,「単なるパーティー」にするのは,もったいない。

今回の攻略法は,これだ!

お楽しみ会は,「○○の目標が達成できたら」という条件達成型で実行する!

である。

単なる恒例イベントのように「夏休みに入る前に」とか「クリスマスに」とか「学年が上がる前に」というお楽しみ会では,(もちろんそれでも楽しいこともあるが)その会に込める参加者の想いが高まりにくい。

「やったー!」と喜ぶ気持ちはあったとしても,その想いは向いている方向がそろっていないのだ。

そんなとき、せっかくのお楽しみ会なのに小さなトラブルがおきたりもしてしまう。

そうではなく、せっかくのイベントに大きな意味を込めるのだ。

「水泳で、クラス全員が25m泳げたら、」

「朝のボランティアを、今日から一学期が終わるまで全員が続けられたら、」

「クラス作文リレーで、原稿用紙が100枚になったら、」

その目標が達成できたら「お祝いに、お楽しみ会をしよう」とするのだ。

これで、クラスはさらに団結する。

大好きなお楽しみ会のために、目標達成に向かってみんなでがんばろうとする。

すると、学期や学年の終盤に、とても充実した学級経営ができる。

そして何より、そのお楽しみ会自体が、中身のある、子どもたちの想いもそろったイベントとなる。

ここで目標にすることは、ぜひお楽しみ会はさせてあげたいので、「クラスみんなでがんばれば十分に達成可能」なものにするとよい。

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板書の攻略法

2009-08-24 07:47:52 | 授業中の攻略法

ときに,板書が上手な先生がいる。

授業が流れていくとともに,スラスラと板書し,それがきれいに仕上がっていく。

授業が終わったときには,思わず写真を撮りたくなるような,みごとな「作品」とも言えるものが出来上がっている。

一方で,板書が下手な先生もいる。

授業が始まって30分ほどしてその授業を見に行っても,板書を見て「はて?何の授業なんだ?」と,まったく分らない。

黒板には,ポツ,ポツとまばらに単語が並んでいるだけ。

しかし,私も少し経験を重ねてきてから,考えるようになった。

「何をもって,「板書が上手」なのだろうか?」

若いころは,ただ見た目のきれいさのみで判断していたような気がする。

しかし,それだけはなさそうだ。

板書とは,教育技術の一つとして,授業づくりの大きなポイントとなることは間違いない。

だから,そこには教師の意図的な工夫が必要だ。腕を磨こう。

板書の攻略法は,これだ!

意図的に4パターンの板書を使い分ける!

である。

いつも同じような,「なんとなく」の成り行きまかせの板書ではいけない。なぜなら,授業はどれも同じでないし,成り行きまかせではないからだ。

私の経験上,板書は授業の流れに応じて以下の4パターンに使い分けられる。

1 時系列板書

 →シンプルに授業の流れ,内容に沿って順番に板書していく形

2 子どもの声拾い板書

 →子どもの発言や思考を,どんどん板書して作り上げていく形

3 芸術的構成板書

 →授業全体を構造的に板書に表していく形

4 子どもがつくる板書

 →子どもがどんどん板書していく形

この4パターンを意図的に使い分けることで,板書も有効に授業の中で働きだす。

例えば,算数で習熟のための練習問題の授業なら「時系列板書」

総合学習の導入場面で,学習テーマを決める授業なら「子どもの声拾い板書」

社会で小単元をまとめる授業なら「芸術的構成板書」

国語で4画で書ける漢字を見つける授業なら「子どもがつくる板書」

今まで板書の形をあまり意識したことのない人であれば,この4パターンを使いだすと,非常に板書がしやすくなるし,さらには授業がスムーズに進められるようになる。

もちろん私自身も,まだまだ訓練中である。

※ちなみに,研究授業などでは「3 芸術的構成板書」をやりたがるし,参観する人の目も,そればかりを期待している。だが,よい板書とは,実はそれだけではないということだ。

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身なりを整えない子への攻略法

2009-08-23 14:16:57 | 「教師-子ども」関係の攻略法

いつもシャツを出している子

かかとを踏んでいる子

タオルを首にかけてプラプラさせている子

小学校では年中見られる光景だ。

ふと見るとかわいいものである。(と,私は思う。)

しかし,やはり学校では身なり指導をしなければならない。

「ちゃんとシャツを入れなさい!おかしいですよ!」

「また,かかと踏んでー かっこ悪いよ!」

「タオルは持って歩かない!下級生が真似するでしょうが!」

どんな言葉が一番効くだろうかと,いろいろ試してみた結果・・・

こんなときの攻略法はこれだ!

その身なりに恥ずかしいネーミングをつける!

である。

身なりの乱れは,下学年では無意識のうちになってしまっている子もいるし,高学年では意図的にしている子もいる。

いずれにせよ,「あ,これはいけない。身なりを正そう」と,本人に自覚させる指導をしたい。

上のような言葉かけで正す子もいるが,聞かない子もいる。

「ちゃんとシャツを入れなさい!おかしいですよ!」(別におかしくないもん。いつもこうだし。)

「また,かかと踏んでー かっこ悪いよ!」(お兄ちゃんたちも踏んでるじゃないか。)

「タオルは持って歩かない!下級生が真似するでしょうが!」(真似したところで,私には関係ないし)

こんな子たちには,恥ずかしいネーミングをつけてしまおう。

シャツを出している子 → 妖怪ベロベロ

かかとを踏んでいる子 → 怪獣フーミン

タオルをプラプラする子 → 30年前のヤンキーくん   など(笑)

これは,子どもたちは恥ずかしい。この「恥ずかしい」というのが,とても子どもにとっては嫌なものである。だから効果がある。

そして,こう言われるのが嫌だからすぐに身なりを正したときは,思いきりほめてあげよう。「さすが○年生だね。やっぱりそのほうがかっこいいよ。もう妖怪ベロベロは現れないな!」

小学生のうちは,元気に走り回るから身なりも乱れがちだし,継続して指導していかなければならないことである。

だから教師も,少しの遊び心をもって,楽しみながら指導できればストレスにならない。

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保護者からのクレームに対処する攻略法

2009-08-22 10:20:38 | 保護者への攻略法

これまでに,保護者の方々からどのようなクレームを受けたことがおありだろうか。

本当にためになるもの,全くもって理不尽なもの,自分だけはどう対処しようもないもの・・・

教育に対する保護者,社会全体の目が厳しくなっている今,これらのクレームにうまく対処していくのも,教師に必要な能力の一つである。

クレームへの対処の仕方として,教師にありがちな,まずいやり方がある。

「私は教師であり,教育に関して多くの実績をもっています。今回ご指摘いただいた点も,私の理念から行っていることであり,そこには・・・という深いねらいがこめられているのです。もし,それがおかしいというのであれば,・・・」

学校の先生は,えらそうになりがちである。

普段,子どもの前でえらそうにするのに慣れてしまって,保護者に対してもこのような態度をとってしまう人がいる。

このような対処の仕方では,どれだけそれがもっともらしいことを言っていても,保護者との溝は深まるばかりだろう。

保護者のクレームに対処するときの,攻略法はこれだ!

1.心から謝罪する

2.お礼を述べる

3.クレームの内容を徹底的に聴く

である。

謝罪「そうでしたか。それは,私の配慮が欠けていました。誠に申し訳ありませんでした。」

お礼「たくまくんのことを(クラスのことを)思い,ご丁寧に教えてくださって,ありがとうございます。」

聴く「・・・という点について,ぜひ詳しくお聞かせください。今後の学級経営に必ず生かしていきたいと思います。」

「クレームに対する自分の考えを述べる」というのは入っていない。それは二の次である。

大事なことは,教師と保護者の関係をよくするということだと思う。

どんな理不尽なことであっても,まずは謝罪しよう。

熱心にも手間をかけて連絡してくださったことにお礼を言おう。

そして,相手の意見をとことん聴こう。これでもかというほどつっこんで聴くことで,相手の気持ちはおさまってくる。そのクレームが正しいことなのかが,明らかになってくる。

このような真摯な態度の教師に,保護者は信頼を感じるようになる。

教師としては,それが一番のねらいだ。今後も長く付き合っていく保護者である。

もちろん,すべてのクレームに対して「おっしゃる通りです」とこびをうるわけではない。

この「謝罪」「お礼」「聴く」のあとに,教師という立場から伝えたい必要なことがあれば,それは丁寧に伝えよう。

この対処の仕方は,一般企業の社会人と同じである。企業は顧客の信頼を損ねて,顧客を失うことは絶対にあってはならない。相互の良質な関係こそが,企業の運営の命なのだ。

このことは,ある意味教師という仕事も同じであると思う。「先生」としてえらそうにするのではなく,一社会人として,学ばなければならないことも多い。

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テストを採点するときの攻略法

2009-08-20 18:14:31 | 教師の仕事術の攻略法

新採のころ,テストを家に持ち帰り,夜遅くや土日に採点していた。

しかし,家でしても集中しないし,とても時間がかかる。

こんなくせがついてしまう前に,テストの採点の仕方について考えてみてよかったと思う。

私には,中学・高校とテストを受けてきて,テストとは厳密に採点されて,数日後に返ってくるものだという思い込みができてしまっていたのかもしれない。

しかし,小学校のテストとは,そんなスタイルでなくてよいことに気付いた。

テストを採点するときの攻略法はこれだ!

テストはその場で採点し,その時間に返却し終える!

である。

小学校のテストでは,これが十分に可能だ。

とにかく,テストが終わった子からすぐに提出させる。(もちろん見直しを自分なりにすることは,はじめのうちに指示をしておいて。)

そしたら,それを受け取るなりすぐに採点をするのだ。

このとき,次から次に子どもたちがテストを持ってくるから,できるだけのスピードで採点しなくてはいけない。

そのためにはまず集中力。

これは,子どももテストをしているし,次々と持ってくるテストを目の前にすると,自然と採点する教師も集中できる。

次に速く,しかもしっかりと採点する目を養う。

このために,一人目の子が持ってくる前に,十分に解答に目を通しておき,ある程度暗記するのだ。加えて,子どもたちは,どの問題で,どんな間違いをしやすそうだ,ということをイメージしておく。すると,採点は一気に速くなる。

このやり方を心掛ければ,驚くほど速く採点ができるものだ。十分にその時間内に採点も,返却もし終えることができる。

私は,初めてこれができたとき,驚くと同時にとてもうれしかった。

少しオックウに感じていた作業が好きになったほどだ。

そして,何より子どもたちが喜んだ。

それはそうであろう。テストの出来がとても気になる。早く結果をしりたい。

しかも,早く返ってくれば,それだけ記憶も印象も新鮮で,学習を深めることができるだろう。

※ちなみに,テストを出し終えた子たちは,その後,ザワザワとならないように,本を読むとか,ドリルをするとか,はっきりと指示をだしておくようにする。

※テストの返却が遅い先生は,保護者にも評判がよくないようだ。いろんな意味で,テストはできるだけ早く返すにこしたことはない。

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