小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

教師のお願いを断ろうとする子への攻略法

2009-08-19 08:02:08 | 「教師-子ども」関係の攻略法

「教師から子どもへのお願い」例えば,子どもの作品をみんなに紹介しようとする場面。

「ゆうこさん,作文がとてもよく書けているから,みんなに紹介したいんだけど,いいかな。」

「え~,やだぁ,はずかしいもん~」

「そんなこと言わずにさ,ほら,ここのところなんて,とても上手に書けてるしさ」

「上手じゃないよ~」

「・・・じゃあ,名前は出さないようにするから・・・」

「え~」

このように,子どもの中には,教師が何かお願いごとをしようとすると,少し調子にのったような感じで,素直に聞こうとしない子もいる。

特に,ちょっとおませな女の子に多いか。

教師と子どもとの人間関係に関わる部分であるが,こんなときは,どう対処すればよいか。

攻略法は,これだ!

あっさりと,そのお願いをあきらめる!

である。

上の例のように,断られて,ぐずぐずと説得しようとするのはだめだ。これがこの場合の子どもの一番のたくらみだからだ。

ちょっと先生を困らせたいというか,自分がいい気になりたいという,子どもらしい,軽くいじわるなねらいがありそうだ。

こんなやりとりを繰り返していると,お互いの関係が悪化してくる。

だから,あっさりとあきらめよう。

「ゆうこさん,作文がとてもよく書けているから,みんなに紹介したいんだけど,いいかな。」

「え~,やだぁ,はずかしいもん~」

「あ,そう。じゃあやめとこう。」

ここで,たいがいの子はちょっと焦りだす。

「だって~あんまり自信ないし~」

「先生はよく書けていると思ったんだけどな。いいよ,さとこさんにお願いしようかな。」

「あぁ・・・ さとこさんよりは・・・ 」

「 ・・・・ん?紹介してもいいかな?」

「・・いいですよぉ」

実は,というよりもちろん,ゆうこさんは自分の作文を紹介してもらうことはうれしいのだ。そして,先生がお願いしてきたこともうれしいのだ。

ただ,それを素直に喜ぶ顔を出せない子どもらしさがある。(女の子らしさ?)

そんな子の心情を読み取って,一歩大人っぽい対応をするのがよい。

代表児童の選出,文集の表紙づくり,リレーのアンカー,合唱の指揮・・・

教師の目から「この子がふさわしい。やらせたい」ということがある。

そんなときにお願いをするのだが,数多い子どもの中から貴重な役をできる(させてもらえる)わけだから,そのお願いはしっかり引き受け,謙虚に取り組んでほしい。

そのためにも,最初にお願いする場面から,大事である。

※このお願いの中で,教師があけらめようとしたときに,ホッとしたような顔を子どもがした場合は,本当にそのお願いを聞けないということだ。この場合は,ふさわしくないということで,なおさら別の子にお願いしたほうがよい。

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経験を重ねだした教師に必要な攻略法2

2009-08-18 13:10:09 | 教師力UPの攻略法

前回の「口ぐせ」に続き、経験を重ねだした教師へ。

今回話題にしたいのは、教師の「ボディランゲージ」。身振りや手振り、身なりについてである。

これらにも、前回の口ぐせと一緒で、必ず教師には「くせ」がある。

身振りについて、私は初任者のときの初めての研究授業で、早速先輩の先生にご指摘いただいた。

私には授業中にしてしまうくせがあった。それは、子どもたちの前に立った際に、両手を腰に当てて(ウルトラマンがいばるように)立つくせがあった。

「男で背の高い先生がいつもそうしてると、子どもたちはちょっと委縮してしまうかもよ。」と教えられた。

なるほど、その通りだった。

身なりについて、私は妻から指摘されたことがある。

ちょっとした地域との会合のときに、いつものようにジャージで行こうとしていると「その格好でいいの?」と言われた。「いいよ、そんなかしこまった会じゃないし、いつもこれだよ。」「でも、年配の人との話し合いでしょ。社会人として、どうかな。」

なるほど、その通りだった。

前置きが長くなったが、今回の攻略法はこれだ!

自分の普段のボディランゲージを見直す!

である。

教師とは、人前に立つ仕事である。

ボディランゲージが重要であることは言うまでもない。子どもたちが、保護者がいい印象を受けるよう心掛けたいものだ。

~教師として望ましくないボディランゲージ~

×陰気で硬い表情  ×人を見下したような目線  ×落ち着きのない態度  

×猫背  ×不衛生な髪型  ×ワンパターンの服装  

~教師として望ましいボディランゲージ~

◎にこやかで穏やかな表情  ◎温かい目線  ◎ピンとした姿勢

◎清潔感のある髪型  ◎TPOに応じた服装

◎話すときの適当な身振り手振り  ◎堂々とした態度  ◎落ち着いた雰囲気

こういった視点から、ぜひ自分を振り返ってみたいものだ。

ビデオカメラで自分の授業を撮影してもいいし、同僚先生に聞くのもいい。

※服装について

教師は学校が職場であり、町に出ない(普段は)。だから、服装のはやりに鈍感である。

そして、やっかいなことに教師に多いのは「自分はこの服装が似合っている」「この服装がオレ流だ。」などという、勝手な決め付けをしていることだ。

自分が好きな服ばかりを着ている先生、意外と周囲の人は、前からいい印象をもっていないかもしれない。

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経験を重ねだした教師に必要な攻略法1

2009-08-17 15:42:10 | 教師力UPの攻略法

どんな仕事も(スポーツや芸術もそうだが)経験を重ねるごとにその腕は上がっていくものだ。

教師もそうだろう。

やはり教師という仕事をしていて,よく感じることは「立場が人をつくる」ということだ。

「先生」なんて呼ばれるような存在ではないのにと,誰もが始めは自分のことを謙遜する。

しかし,おもしろいもので(恐ろしいもので),時間が経ち,経験を重ねると,すっかり誰もが「先生」と呼ばれることに慣れてくる。

そして,どっぷりと,いかにも先生のように振舞っている。

今回話題にしたいのは,そこにある落とし穴について。

経験を重ねてきたからこそ,気をつけたいことが,教師にはたくさんあると思う。

いくつかシリーズで紹介したい。

まず1回目の攻略法は,これだ!

自分の口ぐせを見直す!

である。

教師には,一人一人に絶対に口ぐせがある。これは絶対にある。どんなよくない教師にも,優れた教師にもある。

肝心なことは,その口ぐせを本人が自覚して使用しているか,そしてその口ぐせは教師の仕事をする上でどんな影響があるかまで自覚してるかどうか,である。

私が勝手にランキングする,教師の「頻発される不必要な口ぐせ」

1位「~しましょう。いいですか!」

2位「はい,それじゃあ,~」

3位「えーっとね,~」

その他多数

これらは,本当に多い。多すぎて,逆にこれらの言葉を全く使わずにしゃべれる先生の方がめずらしいと思う。

言うまでもなく,これらの言葉は不必要である。大変耳障りだ。私の経験からも,そのいらぬ言葉を言っている数秒がもったいないし,その言葉のせいでできるピントはずれの間がきらいだ。

経験を重ねた教師は,ぜひ振り返ってみたい。

「わたしには,どんな口ぐせがあるだろうか」

真剣に振り返るなら,録音してもよいし,他の先生に聞いてもよい。

一番リアルな回答は,子どもたちに聞いてみると返ってくる。「先生の口ぐせは?」

口ぐせがあったとしても,それが教育の理念から使用しているものであり,自分なりの一貫性をもっているならばいいと思う。

教師の言葉は,できるだけ少ないほうがよい。できるだけシンプルなほうがよい。

子どもに言葉を届けたいときは,言葉を削りに削って,残った真の言葉に精一杯の磨きをかけて届けたい。

なぜなら,相手は子どもだからだ。

理解力にも限界があり,言葉の影響を素直に受ける存在だからだ。

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保護者と電話連絡をするときの攻略法

2009-08-16 10:12:04 | 保護者への攻略法

私は電話が苦手である。電話となると、どうもうまく話ができない。これは、誰と話そうとも、どんな電話も、昔からそうである。

こんな私だから、教師という立場から保護者と電話連絡するときは、けっこう気が引ける。

単なる連絡のための電話でもそうだし、何か悪い報告をしなければならないときなどは、かなり厳しい。

きっと、私がこんな状態だから、電話越しに話をしている保護者の方にも、いやな感じをさせてしまっていたのではないだろうか。

私は考えた。

どうにか気持ちよく保護者と電話連絡ができないだろうか。

そして、ある攻略法を見つけた!これだ!

どんな電話の際も、その日にその子の印象に残ったことを、具体的に一つ伝える!

である。

「こうすけくん、今日の給食も楽しそうに全部食べていましたよ。気持ちがいいですね。」

「はるみさん、初めて2ケタのわり算が、自分の力で解けたんですよ。」

「なおゆきくん、ろうかで1年生の子に、走ったらだめだよと注意してくれましたよ。」

こういった、印象に残った姿を(できればよかった点を)一つ準備して電話するのである。

こういったことをしゃべるときは、教師としては当然うれしいことだし、テンションがあがる。学校での活躍を少し自慢気に、堂々と話せるものだ。(こんなわたしでも。)

そして、これを聞く保護者としても「突然なんですか!?」と思うかもしれないが、そのあとに必ずうれしくなる。自分の子の活躍を喜ばないはずがない。

そして、お互いに気持のよい電話となる。

コツとしては、

★必ず「その日」のことを「具体的」に、リアルで新鮮な情報を教えてあげる。

★電話の本件と全く無関係でも構わない。正確に伝えられるように、電話をかける前にその情報を準備しておく。

★単なる連絡のための電話なら、本件の前に伝える。

★何か悪い報告のための電話なら、本件の後に伝える。

「先生から電話」というと、普通は保護者の方も「何か悪いことかしら」とドキッとするものだ。

しかし、この電話の仕方を繰り返していると、保護者の方も、「あ、今日はどんなことを教えてくれるかしら」と、楽しみになるものだ。

本件とは全く関係のない情報だから、少しわざとらしい感じがするかもしれないが、それでもやはり子どものうれしい話題というのは、双方に気持がよいものだ。

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掃除をより確実にさせる攻略法

2009-08-15 09:56:45 | 学級生活の攻略法

前回、ぞうきんの「ワイパー拭き」を紹介したが、それに加えて今回の掃除攻略法。

一般的に、掃除は子どもたちの役割や場所を分担するが、みなさんはこの分担をどのようにしているだろうか。

実は、この役割や場所の分担の仕方が、掃除の確実性に大きく影響するのだ。

今回の攻略法はこれだ!

掃除は、役割と場所と量をできるだけ細かく、明確に分担する!

である。

あいまい、広すぎる分担ではだめだ。例えば、教室掃除の場合

「Aくんはほうきです。前が終わったら後ろをお願いします。」

「Bくん、Cくん、Dさん・・・ ぞうきんです。空いている床をどんどん拭いてください。」

これでは掃除ははかどらない。当然掃除のムラも多い。

ひどいときは、場所の取り合いや、掃除をしたのしていないので子どもがもめてしまうこともある。

あいまい、広すぎる分担では、子どもも掃除がしにくいのだ。

役割と場所と量を、もっと細かく、明確に分担しよう。

「Aくんはほうきです。教室の右側(教室を縦に分ける線を引いておき)を掃きます。この線から壁の床をきれいにしましょう。前から後ろに向かって掃きます。」

「Bくんはぞうきんです。(教室を横に分ける線を引いておき)1コースの床をきれいにしましょう。ワイパー拭きで、一往復です。」「Cくんは、2コースです。」・・・

このように、「何を」・「どこを」・そして「どれだけ」を細かく、そして明確に分担するのだ。

こうすることで、子どもたちは掃除がしやすくなる。

教師も指導がしやすくなる。

これらの分担は、子どもたちにしっかりと定着させたいから、一定期間は固定しておいた方がよい。

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