黒鉄重工

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北方project ~Welcome to Hokkaido. その16【2017/5/3~7】

2019-03-13 23:55:48 | 旅行・イベント記
神居古潭駅から道道4号線を通って芦別市へと向かう途中の小さな展望台。
なだらかな丘陵地に広がる畑が北海道って感じ。


2017年5月5日(金)11時45分
 北海道芦別市 カナディアンワールド公園
本日のメインディッシュへと到着です。その名も「カナディアンワールド公園」。元カナダ在住ニキとしては外せないでしょう!
日本が戦争に負けた時のどさくさでカナダがここを占領して以降カナダの領土になっているのだと思います。現地民や政府による領土返還運動は聞いたことがないですが、カナダはアメリカやロシアほど目立つ国ではないのであんまり話題にならないのでしょう。

で、あの黄色いゲートが国境なわけですが、門扉はないし人はいないし、カナダの国境警備はかなりガバガバと言わざるを得ません。それでも自動車で直接入国できる辺り、自動車大国ですね。
というわけで入国。パスポート持ってないけど。


やけに広いのだ。もっと建物がギュウギュウになってると思ってたけど。


道路は舗装されていません。お財布は意外とキビシイのかもしれない。


建物の密集地帯があります。あそこが町なのでしょう。いざ突撃~。


廃墟っ!ゴーストタウンッ!!

これがカナディアンワールドの正体である。
芦別炭鉱の閉山で斜陽化待ったなしの芦別市が折からのバブル景気も手伝って、露天掘りの炭鉱跡地に1990年にぶち建てたカナダをテーマに据えた屋外テーマパークなのです。カナダと同国を舞台にした小説「赤毛のアン」をテーマにするって時点で何か根本的に間違ってる気がしますが、小説の人気に当て込んだようです・・・。
開園したものの集客は延びずに、初っ端で巨額の負債を抱え込み初年度からパークの危機になります。これが原因で当時の市長が引責辞任してるんですから、まあそれなりに大きい問題だったようで。挽回できないまま1997年にソッコーで閉園。南無。その後市営公園として1999年に再出発しました。
以降は市営ゴーストタウンとして北海道の隠れ観光スポットとして文字通り細々とやってましたが(公園を開けているだけで赤字なのだ)、2019年度を最後に閉園してしまうことが2018年11月に報道されました。理由が老朽化というのは嘘はついてないでしょうが、実際のところこれ以上付き合ってられないといったところでしょう。もはやここまで・・・。もう尾張一宮・・・。


今日はゴールデンウィークなんですけどね~、こどもの日なんですけどね~、悲しいくらいだーれもいませんね・・・。


町の建物はほとんど全てが閉鎖されていて廃墟化してるんですが、1~2軒だけ開いていました。この建物は園内案内とか芦別市とカナダとの交流の宣伝(ただし4~5年前のやつ...)とか、そんな感じ。なお係員はいない・・・。
一応お客さんに見える部分は手入れされていますよ。ところで部屋に掲げられている旗の左の方はブリティッシュコロンビア州の州旗ですね。ちょっと懐かしいお気持ちに。


天井の方には大陸横断鉄道と称した鉄道模型が飾られてました。部屋の壁に沿って線路が敷かれているんで、在りし日には部屋の中を走っていたんでしょう。
ところで、大陸横断鉄道と言っといて蒸気機関車が森林鉄道用のクライマックス式機関車というのはどういう冗談なんだか。よくこういう珍しい機関車を持ち込んできましたね。


外に出て町を散策。まあ廃墟ばっかなんですけど。
他に開いていた建物は、個人商店みたいな感じでした。テナントを借りてそこで物を売ったり出来るんでしょうね。物好きだなぁと思いますが。


鉛色の空、薄汚れた建物、人気のない空気。
この光景は、当時はめちゃくちゃ流行っていたアニメ「けものフレンズ」のジャパリパークに通ずるものがあり、特にエンディングの「ぼくのフレンズ」ととても合いそうな雰囲気を醸していると我々の話題はそれで持ちきり。
「ぼくのフレンズ」を流すともうそこはジャパリパークになるのだ。


あら、園内鉄道があるのね。たぶんカナディアンナショナル鉄道だ。
まあ当たり前ですがすでに廃線になってます。集客がありそうな遊覧鉄道がゴールデンウィーク中に稼働していないってところがもう危機的です。


客車が2両放置されています。トロッコ風。特にカナダって感じはしないですね(無慈悲)


駅舎もありますよ。遊覧鉄道にしては十分すぎるほど立派です。ファーマーズ駅というんだそうな。


中はというと・・・アッハイ(察し)


駅舎のすぐ脇には車庫があります。遊覧鉄道によくある本線上の車庫ですね。
あの中に機関車が眠っているんだと思います。この先外に出ることは・・・なさそう。


百姓駅のプラットホーム。放置されてますが意外とちゃんとした造りですね。


謎ステージ。たぶんPPPがライブやってる。


丘の上に建つ家。レストランか喫茶店だったと思います。当然ながら休業中。
ちなみにですがカナディアンワールドは、周り全てが丘で、今いた中心の町と池の所が一番低い位置にあるという、すり鉢状の地形になっています。周り全ての高いところを抑えられているので、戦争になったら相当不利な町だなと思います。
実際のところは、石炭の露天掘りをやっていた時に掘った地形がそのまま活用されたというところでしょうが。


線路は続くよどこまでも。だってエンドレス線形だからだよ。
列車の撮影には苦労しないだろうなという。

そういうわけで、意外と見るところがあるので次回に続きます。




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