薩摩藩主の島津家が建てた別邸「仙厳園」に来ています。
これは磯御殿の中庭です。池の中にある八角形のくぼみは風水的にいいんだそうですよ。
御詰所という使用人が控えていた部屋。
謁見の間です。ようは応接間ですな。
お庭です。青々としていて素晴らしきかな。背景の桜島もグッドですよ。
御居間です。当主は昼間はだいたいここで仕事したりご飯食べたりするんだそうな。
御寝所です。すやぁ・・・。
御小座。昭和天皇とその皇后が鹿児島県へ行幸に来られた際にこの部屋へ入ったと言われとります。
再び中庭。
桜島が遮るもの無く見渡すことができます。今日も元気に噴煙を上げていますね。いや、近いなあ、これ。
御殿を出て庭園を見に行きます。前庭にも八角形の出っ張り。これも風水的なアレです。
庭を眺めているとまあ落ち着きますよね、気温は暑いんですけど。
鯉が沢山、口を開けて待っています。人生は自分から勝ち取りに行きたいものですね(何)
石階段を登ります。
これはなんと1892(明治25)年に建てられた自家用の水力発電所です。小規模の自家発電ながら水力発電としては初期も初期の物だそうな。
これは水を貯めておくためのいわばダム湖なわけですが、肝心の発電機は見当たりませんでした。水槽から水が流れ落ちていますがあの先に発電用の羽根車があったはず・・・です。落差2mといったところでしょうか。
水槽はこんな感じ。今はただ沢からの水が流れるがままです。
仙巌園と桜島・鹿児島湾の間には国道10号線とJR日豊本線が走っています。日豊本線がある非電化されるとなった時は、架線や架線柱が景観上問題があると騒ぎになったそうな。そこで当時の国鉄は仙巌園の区間だけ特別誂えの電化設備を建設して理解を得たのだとか。
そこをちょうど787系特急「きりしま」7号が通過していきました。桜島を背景にした列車が撮影できる、ここは良い撮影地ですね。本当にたまたま遭遇したので考慮に入れられませんでしたが、太陽光線の向きを考えてやればもっといい写真が撮れそうですね。
後追いでも撮影。奥には鹿児島市の市街地が見えており、終点まではもうすぐです。
引き続き庭園を歩いていきます。
とかげです。
1907(明治40)年築のろ過池です。湧き水をここに集めてろ過してから園内の御殿などに配水していたそうな。園内には他にも排水量を調整する高升もあり、割と高度な水道施設を張り巡らせていたようですね。単に江戸時代の庭園というだけでなく明治時代の近代的施設も併せ持っているというのが仙巌園の面白いところでしょう。
迫ン太郎という水力式の米つき器です。
鹿児島市のマンホール蓋です。中心の十字の紋はご存知島津家の家紋です。すっかり浸透していますな。ちなみに鹿児島市章も島津家家紋を少し変形させたような意匠になっています。
仙巌園を後にしたところでお昼ごはんにしましょう。一休みしたいしね。
九州へ来たので、最寄りのジョイフルに入ります。
ハンバーグとチキン南蛮定食、うまい。
というところで今日はここまで。