黒鉄重工

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続・ビクトリアの沿岸要塞跡地を見学する 前編【2016/3/22】

2020-03-20 21:45:06 | 日常記
先日までのブログ更新で、ビクトリアにあるロッドヒル要塞・フィスガード灯台国立公園を見に行ったことを書きました。
そこでちらっと触れていたんですが、この地域の沿岸要塞はロッドヒル要塞以外にも複数箇所ありました。
へー他にもあるんだと思って、グーグルマップの航空写真を使って当時の要塞の位置を示す地図と見比べながら、他に跡地が残っていないか探しました。
すると、なんとあったんですね。


マコーリー・ポイント公園という場所です。ここにマコーリー砲台 (Macaulay Point Battery) がありました。
ただこの陣地、ロッドヒル要塞にあった地図には載っていなかったんですけどね・・・。で、この航空写真を拡大してみると・・・。


うわっ!めちゃくちゃ分かりやすい形で残っている!

砲台の跡です、これ。しかも3つも。
見つけた時にこれは興奮しましたね。地図や航空写真上から何かを見つけた時の地図マニアやオブローダーはこんな気分になるのかな?


2016年3月22日。
これは行かねばなるまいと思い、チャリを走らせマコーリー・ポイント公園へ。
公園だと思って着いたところは少し外れたEsquimalt Anglers Assnという船着き場でした。


アシカが顔だけ浮かべてますね。どこにいるか分かるかな?



公園の中に進みまする。


これは砲台を囲むコンクリートの防御壁ですね~。お兄さんこの前見てきたばっかりだからすぐ分かるゾ~。


怪 し す ぎ る 。
営門だった場所ですかね。国立公園として整備されているよりもただ放置されている場所を歩くほうが楽しいですな。いやまあ、ここも普通の公園として整備されちゃいるんですが。


このレンガ積みの建物~。意外にも砲台陣地に関する説明書きは皆無だったんで、もはや何に使われていたかは定かではありませんが、まあ軍事施設ですよね。


おいおい坑門があるぞ!隧道か?
濃いな~、ここ。放置しておくの勿体なくない?


坑門の上に1895年築を表す扁額があります。要塞の構造からしてもロッドヒル要塞と同時期の建築ですね。ちなみに用途廃止は第二次世界大戦後
坑門の中は真っ暗で、これは隧道じゃなくて何かの部屋に通じているのかな?それとも隧道だけど閉塞しているとか。


いざ中へにゅるんと入ってみると、なんと左に曲がっているのです。写真だと分かりにくいのですが、この通路は奥へ向かって上り勾配になっています。


貫 通 し て い た !!
隧道と呼ぶにはいささか小さすぎるものでしたが、トンネルを抜けるとそこはどこだかわからない場所に出てしまいました。しかしこんな抜け道めいた構造物がある要塞、なんかすごい楽しいな!
上り勾配だったので、少し高いところにいるようです。どうやら。


隧道を抜けた先には小屋が建っていました。屋根にはベンチがありにけり。あそこに座ると海の眺めが良いのです。日本だったらカップルの聖地とかになってそうです。
うーむ、砲台陣地みたいな巨大な設備は撤去されずに放置というのは有り得る話ですが、こういう小さな建物も残っているものなのか。


屋根まで登れそうだったので登ってみる。
結局なんの小屋なのって話ですが、司令部と射撃指揮所というところだと思います。


屋根の抜けた部屋は草だらけです。史跡として整備するつもりはないんだろうなと。あくまで放置を決め込むか。廃墟感があってこれはこれで・・・という気もあります。


屋上のベンチのところまで登ってきました。水平線の彼方にはアメリカのオリンピック半島があります。んで、手前の陸地に目をやってみると・・・。


!!!


ぬぉお!!!


ウヒャー!!

やはり思っていた以上に生々しいほど痕跡が残っている!これはアドレナリンが滲み出てきますよ。
それでは下に降りて砲台跡を見に行きましょうか。

今日はここまで。




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