中井悠美子(悠石)「四季の絵文日記」 2011/9/24~

四季を語る「絵文」と、日常を織り交ぜた小さな日記。
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Vol. 152 旗本退屈男

2012年03月22日 19時18分07秒 | 日記
   
   ご存じ(?)旗本退屈男
   主演は「市川右太衛門・・・いちかわうたえもん」

   役名は・・早乙女主水之介・・・さおとめもんどのすけ・・・難しい!

   
   かっこいい!!この構えは「諸羽流正眼崩し・・・もろはりゅうせいがんくずし」・・・難しい!
   この流儀は原作者の佐々木味津三の創作につき、架空のもの。
   そこで、刀を正面より左に寄せて垂直に立て、足も左に踏み出す”逆足”の
   構えに工夫したそうです・・・
   「生みの親は佐々木さんですが、育ての親はわたしです」
   と語っているのもうなずける・・・「旗本退屈男」のスタイルは彼自身が練りに練って
   生み出したものなのでしょう!

   無役の「旗本」・・・早乙女主水之介が、旅先で様々な難事件を解決していく。
   痛快時代劇・・・「天下御免の向こう傷」額の刀傷が、黄門様の印籠のようなもの。
   将軍様から、殺生のお許しを頂いていると言う訳です・・・悪者を「成敗!」の・・

   この映画は戦前のトーキー時代から、東映が「任侠」路線に変わる1960年代半ばまで
   続いたのではないでしょうか・・・華やかな女性陣と共に華やかな映画でした。

       
   右の写真は北大路欣也・・・右太衛門の息子さん。よく見るとそっくり!
   ソフトバンクのイヌのお父さんの声の方ですよね。
   たとえ子供といえども、この役は譲れないとおっしゃっていましたが・・・

   派手な衣装は今も「東映」に大切に保管されているそうな・・・

   時代劇黄金期を支え、生涯を「主役」で通し終えた・・・
   絶頂期にすっぱり辞めて、二度と銀幕に戻ることはなかった・・・
   渋い脇役にまわってTVに出演していた「片岡千恵蔵」「大友柳太郎」とは対照的。

   印象が強すぎて、他に役どころがなかったのかもしれません。

   市川右太衛門=早乙女主水之介・・・として生きた生涯でした。

   おそらく、全編を観ていると思います!!


   
   
コメント (2)
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