柴田晩葉は、大津市出身の「湖北のモダン日本画家」と紹介されています。
戦前は大きな評価を受けていたようですが、還暦を待たずなくなったので戦後は、
忘れられた存在となっていたようです・・・・
私も最近知ったのです・・・それも不思議な形で・・・
今年の一月、中井の継母が亡くなりました。
父はすでに亡く、よって家の片付けを致しました。
その時「晩葉」の描いた掛け軸が、「一本」でてきたのです。
夫の妹がネット検索・・・・折しも、大津市歴史博物館「開館20周年記念企画展」
に晩葉の作品が出展されていることを突き止めまして・・・
写真を送付・・・・晩葉の作品に間違いないだろう・・・と、
作品は、翠滴る初夏の水辺、小舟に乗った人物がフンワリと描かれています。
で、お軸は洗いをかけ、表装し直して博物館に寄贈いたしました(夫の名前で)
晩葉の作品は靄のかかったような、牧歌的な作品から、イラスト風の可愛くモダンな作品まで。
多種にわたっています・・・
不思議なご縁で、博物館と繋がり・・・義妹の尽力で「寄贈」がかないました。
おそらくは、80年以上を経ているであろう作品。
中井家の変遷の中、戦争をかいくぐってよくぞ、残ったこと。
以後の「晩葉展」では、多くの方に鑑賞していただけることでしょう。
感無量!
晩葉作品本の中からの臨書!
落ち葉を掃く老人。作品は背景に釣り鐘堂が描かれていたのですが、省いて
朱で紅葉の雰囲気を表し、銀杏の落ち葉を添えました。
もう一度見出しにアップしました。
こちらは神無月の「絵文」
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