67camper's Blog

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ロイ・クラールのピアノを再認識する一枚だ!

2009-10-08 05:39:19 | jazz & vocal
Lovesick/Jackie & Roy
(Verve V6-8688)


 ジャズボーカルの中でも男女のコーラスって言うのは結構ありますが、デュオというのは比較的異色のジャンルでは、このジャッキー&ロイがワン&オンリーの最高峰だろうと思います。彼らの諸作は初期のストーリービルやコロンビア、abcパラマウントのものが有名でVERVEやCTIというのは結構過小評価されているのではと思います。本日のアップは、彼らの66年録音のVERVE盤です。

 この年代になると非常にクリアな録音でクレジットを見るとRVGの名前があり、納得と言った所です。相変わらずすばらしいハーモニーとロイの洗練された知的なボーカルが聴きものであることは言うまでもありません。時代を反映し、ボッサなども取り入えた選曲もよくA面のコルコヴァードなどは大好きなヴァージョンですね。スキャットとロイの小気味良いピアノにスポットが当たった”Samba Triste"が聴きものです。B面は意表つくスローテンポの"Let's Begin"で幕を開けます。うねるようなロイのフレージングが却ってジャジーな味を出しておりすばらしい。続く、急速超の"I Wonder What's The Matter With Me"は彼らの最も得意とするスリリングコーラスで気持ちいいですね。そして"If You Could See Me Now", "Mountain Greenery"といった得意曲はパーフェクトですね。このアルバム聴いていて改めて感じるのが、ロイのピアノの旨さです。バッキングはロイとDon Payne(b), Don MacDonald(ds)とのトリオです。唄いながら弾いていながら、スウィンギーで小気味良いピアノには脱帽です。J&R、さすがに駄作がないですよね。

 所有盤はT字Verveのステレオ盤です。ブルーのカバーが印象的な一枚ですね。