Soul Time/Bobby Timmons
(Riverside RLP9334 Jp. reissue)
50年代終わりから60年代にかけて隆盛を極めたファンキージャズを語る上では書かせないのがジャズメッセンジャーズ、ホレスシルバークインテット、キャノンボールクインテットではないでしょうか?このメンバーをまるでシャッフルしてトランペットワンホーンアルバムとしたのが,本日のアップ,ティモンズ名義のSoul Timeです。
ジャズのフロントを形成するトランペットとサックスプレイヤー,人気プレイヤーは例に漏れず皆が優れたワンホーンアルバムを録音しているのはご存知のとおりですよね。ホレスシルバーグループのトランペッター、ブルー・ミッチェルも「Blue Moods」という評価の高い作品を残していますよね。このミッチェルがワンホーンで加わったこのアルバムはティモンズ名義でありながらミッチェルの小気味よい吹奏がB-3"One Mo'"を除く全曲でfeatureされ、あたかもAnother Blue Moodsといった雰囲気の演奏となっています。ミッチェルファン必聴の一枚と言えるかも知れません。メンバーは前述のように3つのバンドからセレクトされておりBlue MItchell(tp), Bobby Timmons(p), Sam Jones(b), Art Blakey(ds)のワンホーンカルテットです。A-1タイトル曲やB-1の"Stella B"のファンキーなミッチェルのプレイもさることながらA-3"Touch Of Your Lips"でのバラードプレイはやや線の細いドーハム的でこれがまたいいんです。A-2"So Tired"のようにティモンズに花も持たせていますが、個人的にはミッチェル注目の一枚と思います。
所有盤はビクターが出した国内盤再発です。ファンキーな味わいの好アルバムと思います。