Like West Side Story/Richard Behrke
(Atco 33-141)
ジャズファンにもお馴染みのアトランティック傍系マイナーレーベルにATCOがありますよね。ヴィニルファンの方ならラファロが参加したハーブ・ゲラー盤やローランド・ハナの2枚のリーダー盤,ジャズボーカルではバーニー・ケッセルが活躍するアン・リチャーズのアンマンなど贔屓の盤も多いのではないかと思います。一方,我が国のジャズファンは見向きもしないかも知れませんが、このレーベル最大のスターはボビー・ダーリンなのかもしれません。こういうバタ臭い男性ボーカルは本国で結構評価が高いのに我が国では全然!という事が良くあります。このボビーのヴォーカルのステージや録音を一手に引き受けていたのが本日の主役Richard Behrkeです。資料が少なくその経歴に付いてはほとんど知られてませんが,ボビーとは旧知の仲であり、ボビーの人気を支え続けた重要人物らしいのです。まずBehrkeの読み方がわかりませんよね。本日アップの”Like West Side Story"を知ったのは,ジャズ批評の「ピアノトリオ1600」ですがここの日本語表記を見るとバークとありますので恐らくそれが正しいのでしょうね。この本ではレコード番号が33-41となっておりますが33-141が正解である事を付け加えておきますね。
本題材のWest Side Storyとなると個人的にはかっこいいジョージ・チャキリスとかわいいナタリー・ウッドを思い出しますね。ジャズではアンドレ・プレビンやピーターソンのアルバムが有名で他にも多くのジャズメンが好んでとりあげるミュージカル映画ですよね。ここでもRichard Behrke(p), Mel Pollan(b), Frank DeVito(ds)(知らねえなぁ・・・)のトリオが"Tonight"や”Cool"等有名曲を題材に快調な演奏を聴かせてくれます。バークのアルバムは他にもあるのでしょうかねぇ???
ジャケットも色彩感溢れるカバーで個人的にも好きな一枚です。所有盤はAtcoのモノラルオリジナルでプロモ盤です。インナースリーブもAtcoのカタログが印字された気の利いたもので渋い一枚ですよね。