All About Urbie Green And His Big Band
(abc paramount ABC-137)
クール系のトロンボン奏者は結構たくさんいて"Trombone Scene"なんてアルバムもあって以前にもアップしたことがありました。Plunger Muteの名手アービー・グリーンはCharlie Barnett楽団,Claude Thronhill楽団,Elliott Lawrence楽団などでプレイして来ましたが,リーダーアルバムではABC、ベツレへム,BN盤が知られているのみで,むしろサイドメンでの有能な仕事が評価されている玄人好みのボントロ奏者と言えるかも知れませんね。本日は,ABC2枚目のリーダー盤で,ビッグバンドでのプレイを収録した”All About Urbie Green And His Big Band"をアップいたします。
56年録音の3つのセッションが納められています。クレジットされているメンバーは、Hal McKusick, Al Cohn, Ray Beckenstein, Sol Schlinger(reed), Joe Wilder, Nick Travis, John Carisi, Phil Sunkel, Doc Severinsen(tp), Urbie Green, Chauncey Welsch, Jack Satterfield, Jack Green(tb), Bill Barber, Don Butterfield(tuba), Dave McKenna(p), Jack Leberg, Vinnie Burke(b), Osie Johnson(ds)という渋い面々で此の中からのセレクトメンバーで演奏されています。聴き所はA面冒頭の急速調の"Cherokee", Aラスの"Round Midnight"、B-1の”Sleep"の3曲ですね。プランジャーミュートを駆使してスィンギーに演るグリーンがいいですが,聴きものはあるときはリリカルに聴かせるし,スウィンギーにアプローチしたときの切れの良さが光るデイブ・マッケンナが素晴らしくいいですね。ズート盤でもリーダー盤でも明快なタッチでウキウキさせてくれる大好きなピアニストの一人ですね。
所有盤はabc Paramaountのモノラルオリジナル盤です。淡いグリーンのバックにボントロ抱えたアービーが映えますね。