The Billy Taylor With Candido
(Prestige LP7051)
ビリー・テイラーと言えばピアノトリオといのが一般的でそれ単体でも十分に楽しめるプレイを聴かせてくれるピアノ界の重鎮です。これだけでも結構楽しめるトリオなのに、レギュラートリオにコンガ&ボンゴのキャンディドを加えた演奏ですから楽しいこと請け合いです。チャカポコを極度に嫌う方もおられると思いますが,個人的にはこういったラテンパーカッションは大好きでピアノトリオ+1では以前アップしたガーランドのマンテカやバレルのギターが入りますがケリーのイッツオールライトなど一癖ある好アルバムがありますよね。本日のアップは54年録音のプレステッジ盤です。
メンバーはレギュラートリオのTaylor(p), Earl May(b), Percy Brice(ds)にキャンディドのコンガが加わっています。有名スタンダードはラテンリズムがお似合いのB-1"Love For Sale"のみですが ここでは意表をつくスローテンポの演奏です。他の5曲も含めてキャンディドの乾いたパーカッションのソロが中間部に充分に撮られていますし,テイラーのシングルトーンとのお決まりチェースは実に軽快で気持ちがいいですね。
ラテンパーカッションが入ると名盤選考からは遠ざかる傾向は否めませんが,楽しさ100倍!真摯に対峙することなく聞き流せます。以前にOJCで所有していたのですが今回上のような"446 W. 50th St. N.Y.C."のオリジナルを手に入れてのアップです。OJCでぼやけていたカバーが嘘のような鮮明さで眼に飛び込んで来るし,当然ですが芳醇な再生音も半端じゃない,さすがオリジナルと言いたいですね。