67camper's Blog

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渋いフロントに花を添えるトミフラのピアノ

2012-04-20 22:33:46 | jazz & vocal

A Story Tale/Clifford Jordan & Sonny Red
(Jazzland JLP940S)

 モダンジャズ3大レーベルの一つ,リバーサイドの傍系レーベルとして有名なジャズランドは当初はリバーサイドの再発廉価盤レーベルでしたが、後には傍系というにはもったいない程の珠玉のシブ好みアルバムが存在します。本日は,そんな中から一枚をピックアップしてみます。アルトのSonny RedとテナーのClifford Jordanという渋いサキソフォン奏者2人をフロントにおいた五重奏団の演奏です。

 JORDAN、REDともにサックスの歴史をかえるようなプレイをするプレイヤーではないですがいかにも玄人好みの味わい深いプレイが身上ですよね。そして,このフロントをサポートするリズムセクションのすばらしさを言及しないではいられません。ピアノは全9曲中、5曲がTommy Flanagan, 4曲がRonnie Mathewsが務めます。ベースはArt Davis, ドラムがElvin Jonesです。トミフラ/エルビンとくれば真っ先に思い浮かぶのがオーバーシーズですが,ポリリズムのエルビンと慎ましくリリカルなトミフラの組み合わせはやはり最高です。Jordan作のタイトル曲を配したA面もいいですが,トミフラ参加の3曲(Prints, Hip Cakes, Falling In Love Is Wonderful)が連続するB面が最高です。デイビスの太くてファームなべースもなかなかの聴きものと思います。

 所有盤はオルフェウムのバーガンディラベルのステレオ盤です。いかにもジャズランドらしい一枚と言えると思います。