67camper's Blog

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ジャケ写次第の白人女性ボーカル市場,June Rudell

2012-04-22 05:01:45 | jazz & vocal

June Rudell Sings For The Gourmet/June Rudell
(Vido Records 401)

 久々にボーカルアルバムをアップしてみます。インストジャズでもマイナーレーベルに吹き込まれた好盤というのはコレクターの中で高額取引されるのが常ですが,ボーカルアルバムでも「マイナーレーベルに一発だけ!」っていう人気盤がありますよね。こういうアルバムでは,ジャケ写がとても重要になるわけで、ボーカリストの容姿次第で平気で諭吉2-3枚の値段が付いてたりしてびっくりします。June Ruedellのこの一枚もそんなマイナーレーベル一発の一枚です。

 VIDO RECORDというマイナーレーベルは例によって資料なし。アルバムにアドレスすら記載されていません。さて肝心のJUNEの声質はハスキーでディクションも良いし,とっても聴きやすいアルバムに仕上がっていますね。メンバーも無名のコンボですが、彼女のよく伸びるハスキーボイスとのマッチングも見事です。A-1の"I Get A Kick Out Of You"やA-6"That's All"に聴かれる情感溢れる歌唱は素晴らしいです。元々はトランポリンのグループの一員だったようで、そこからシンガーに転身した変わり種でもあります。女性ボーカルはジャケ写で1-2万は平気で値段が変わる訳ですが,このアルバムもこのジャケでなければ英世数枚で購入出来るアルバムだったのかも知れませんね(笑)。全くおかしなコレクター市場です。

 所有盤はVIDOのオリジナル盤です。といってもオリジしかないのでしょうが・・・。この眼には引き込まれるような魅力がありますね。