Easy Living/Mary Ann McCall
(Regent MG6040)
先日,ドン・バイアスのRegent盤をアップいたしましたが、同レーベルのボーカル盤と言えば,やはりこれ、ジャジーなヴォーカルで人気の高いMary Ann McCallの"EASY LIVING"です。SJ増刊の「ジャズ・レコード・マニア」のRegentの項目にもしっかりと記載されていますし,ジャズ批評の「女性シンガー第百科」にもジャケ違いながら絶賛されていることを見ても名盤であることは明らかです。
何を持って名盤とするか?この盤に関してはMary Annのジャジーな歌唱に尽きる訳ですが,ジャズファンが見逃せないのが脇を固める名プレイやーの伴奏です。Ernie Wilkins Orch.の伴奏ということでまたまたユル~イオケのバッキングか?等と高を括っていると大間違いです。実際はやや大きめのスモールコンボのバッキングであり,それもJoe Wilder(tp), Zoot Sims, Seldon Powell, Geroge Barrow(ts), Pee Wee Moore(bs), Nat Pierce(p), Wendell Marshall(b), Kenny Clarke(ds)のクレジットを見れば無視出来ない筈ですね。選曲もタイトル曲をはじめ"Mean To Me", "In My Solitude", " I Thought About You", "Deep Purple", "It's You or No One", "It's Been So Long"などスタンダード中心でMary Annのハスキーでジャジーな歌唱を一層引立ててくれています。一聴あれ!
所有盤はRegentのオリジナルモノ盤です。美しいコーティングの効いたこのジャケ写で欲しい一枚ですね。