67camper's Blog

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純粋に楽しめるJATPはやはりいい,グランツに感謝!

2012-09-13 05:26:49 | jazz & vocal

Norman Granz' Jam Session vol.1/Various Artists
(Verve MV2530, jp. reissue)

 かつてジャズレコードレーベルはこぞってジャムセッションを録音して来ましたが最近はこんなスタイルのアルバムが製作されることはほとんどないと思います。各プレイヤーが個性重視になりすぎて,リスナーはそのコンセプトを理解しようとして賢明に対峙する。一方かつてのジャムセッションはそんな肩肘張った姿勢は全く不要だし純粋に各プレイヤーのアドリブを次から次へと楽しんで行けるのがいいですよね。ノーグラン~クレフ~ヴァーブ~パブロというラインではJATPが有名ですよね。本日はこの第一弾とも言える"Norman Granz' Jam Session vol.1"をアップいたします。

 とにかくメンバーが素晴らしい。テナーがPhilip Philips, Ben Webster, アルトがCharlie Parker, Johnny Hodges, Benny Carter, トランペットがCharlie Shavers, リズムセクションはBarney Kessel, Oscar Peterson, Ray Brow, JC Heardの面々です。52年録音ですから,当時はビッグネームではなかった筈ですがこんなビッグなメンバーが一同に会したジャムを企画録音したグランツのカリスマ性を感じます。A面"Jam Blues"一曲。B面はバラードメドレイというグランツお得意の構成です。メンバー各々のプレイの素晴らしさは説明不要ですが,キラリと光るバードのプレイはいつも圧倒的です,B面ではケッセルの"All The Things You Are" に連続した形で始まる"Dearly Beloved"の唄心溢れるプレイはさすがですね。個人的に好きな,ホッジス,ベン,ベニーカーターのプレイが聴けるのもいいですね。

 所有盤はポリドール再発盤です。純粋にリラックスして楽しめるジャズ。やっぱりこういうのが本質なのかも知れませんね。