67camper's Blog

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兄弟によるトランペットバトルは結構レアかも?

2012-12-02 20:34:30 | jazz & vocal

Jazzin' Around/The Brothers Candoli Sextet
(Mercury SR60191, jp, reissue)

 ジャズ界においても兄弟プレイヤーってのは、何かと話題になりやすいですよね。有名なのは何といってもハンク,サド,エルビンのジョーンズブラザーズ、パーシー,ジミー,アルバートのヒースブラザーズ、バディ、モンク,ウェスのモンゴメリーブラザーズあたりでしょうか?これらはいずれもインストルメントが異なるところが特徴で全員が黒人です。一方,同楽器の兄弟プレイヤーとなるとなかなか名前が挙がって来ないのものです。ベースのレッド/ホワイティ・ミッチェルとか本日の主役のピート/コンテ・カンドリの兄弟がまずまず知られているところだと思います。同楽器の競演は,一般にバトルと呼ばれたりしますが,多くはサックスプレイやーたちでトランペットのバトル形式そのものがかなり稀な存在であると思います。本日は,このカンドリ兄弟のトランペットバトルとも言える,マーキュリー盤をアップいたします。

 録音は59年。メンバーはPete Candoli, Conte Candoli(tp), Howard Roberts(g), Jimmy Rowles(p), Max Bennett(b), Frank Capp(ds)の6重奏団です。A-1の"Splanky"から二人のラッパはハーモン,カップミュートを駆使してブルースフィーリング抜群のプレイを披露してくれます。そしてロウルズのベイシーばりの低音を生かしたソロが聴きものです。また、Max Bennettのベースがタイトな締まったサウンドで録音されていていいですね。ベストトラックです!他では急速調のブルース2曲,A-3の”Ah-Leu-Cha"、B-3の“Blue'n Boogie"はマイルスの決定的名演を意識した選曲でおもしろいですね。「A Train」や「柳」も取り上げられておりなかなか聴き所が多いアルバムに仕上がっていますね。

 所有盤は新星堂が再発したステレオ国内盤です。過小評価のまれな兄弟トランペットバトル,隠れた名盤にあげてもいいのでは?・・・。