先日,アマゾンでスリッポン(死語かなぁ?昔のアイビーリーガーは普通に使っていたんだけど,今はコインローファーと言った方が良いかも・・・)を物色していたところWeejunsという懐かしい名前に眼がとまった。
フラットストラップ仕様のLOGAN、何と11000円(税込み11500円)!正気???よく見るとエルサルバドル製です。70年代にアイビーをかじった輩なら、HARUTA, PEDWIN, RICHARD, REGALの国産スリッポンのワンランク上を行っていたBass Weejunsの名前は知らぬ者はモグリと言っても過言ではないかも知れません。高校のとき大枚はたいて、確か26000円の垂涎の米国製のこのスリッポンを購入し悦にいってた懐かしいアイテムです。何処でもツルリと滑る革底のスリッポンに足を取られそうになりながら彼女とデートした事を思い出しますね。革底が薄くなりミスターミントで底を打ち直してはいてましたが,余りのボロさにゴミにだして10年はたつでしょうね。
余りの懐かしさとかつてワンランク下に見ていたリーガルより安い価格についついポチッとやって購入いたしました。革底健在、革の質は少し下がった印象は否めませんが,バーガンディのコードバンの鈍い光沢には惚れてしまいます。内側には輝かしい"Bass"の型押しがはいり、ソールには"Weejuns"のロゴが入っています。
さて、毎月愛読するFREE&EASYがくしくも「特集,アメリカの靴・イギリスの靴・ニッポンの靴」というタイトルでこのBass Weejunsを「アメリカの1968」として取り上げました。ここでも革底の滑りについて書かれていたのに思わずブッと吹き出してしまいました。他にもイギリスの靴(1970)としてClarksのデザートブーツ,ニッポンの靴(1965)としてVan RegalのPlain Toeがセレクトされていました。いずれも名靴ですよね。クラークスもBass Weejuns同様本国生産ではなくなり驚くほど値崩れし,いまやRegalの後塵を拝する状況です。でもこの記事,靴好き,昔のアイビーリーガーにとっては必読の特集と推測します。「そうだったなぁ」と納得間違いなしの記事ですね。