67camper's Blog

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OPトリオのベースはやっぱりレイじゃないと・・・

2012-12-10 20:37:41 | jazz & vocal

Blues Etude/Oscar Peterson
(Limelight LS86039)

 オスカーピーターソントリオというと自分がジャズを聞くきっかけになった"We Get Requests"なしでは語る事が出来ません。このレコードのPeterson/Brown/Thigpenのトリオこそ最高のピアノトリオとして位置づけている方も以外と多いのではないでしょうか?この黄金のトリオの前はギターを入れたPeterson/Brown/Ellisのトリオでしたよね。じゃあこの後は・・・。Thigpenが自己のバンドで独立し,Rayがカリフォルニアに移る事になり,ピーターソンが雇ったベース,ドラムは何とキャノンボールのバンドで名声を挙げたSam JonesとLouis Hayesであった事には誰もが驚いたのではないでしょうか?。果たしてこのトリオ、成功したのか?結果的にMPSの膨大な録音を見ればそれなりにこのトリオも活躍したと言っていいのではと思います。

 さて、本日のライムライトの"Blues Etude"はOPのアルバムの中でも異色と言えるのではと思います。シグペンが去り,ドラムは全曲をLouis Hayesが担当していますが,ベースについては、(丁度過渡期の録音になったのでしょうか?)A面をSam JonesがB面をRay Brownが担当しています。個人的にRayがサポートするB面がやっぱりしっくり来ます。特に,B-2”Stella By Starlight"でのOPのソロのバッキングに回ったレイのサウンドのふくよかさ,そしてグイグイとOPを煽って行くウォーキングの気持ち良さは,往年のトリオのサウンドであり,長年培った相性のよさを感じざるをえません。A面からB面にかわった途端に訪れる一体感、いかにRayとOPが名コンビであったかと思わせる貴重な録音と思います。

 所有盤はライムライトのピンクラベル,ステレオ盤です。ジャケットはいまいちで人気盤とは言い難いですが,トリオの変遷を感じる一枚と思います。