Filles De Kilimanjaro/Miles Davis(Columbia CBS-SONY SOPL169 jp,reissue)
やっぱ難解です・・・。「キリマンジャロの娘」。なぜかタイトルから収録曲まで、フランス語です。68年の録音で以前にアップした”Miles In The Sky”でエレピを使い、ギターを入れたマイルスが本格的に電気化を薦めていった記念すべき一枚です。ジャケットはスカイよりはかなりオーソドックスで夫人のベティ・メイプリーを使っています。
メンバーはこのときから、厳密にはスカイのベンソンからでしょうが入れ替わりが激しくなりますよね。オリジナルの御大、ショーター、ハービー、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスからピアノにChick Corea, ベースにDave Hollandが登用されます。延々とメロディなしのグルーブ感あふれるリズムの上を疾走するマイルスとショーターとずっとつきあう羽目になりますよね。もう誰のソロがいいとか悪いとか評価する気にもなりません。よっぽど調子が良くないと、あるいはブログにのせるためになんて考えながら聴くしか聞き通すモチベーションが見いだせません。この後、”In A Silent Way”, “Bitches Blue”といきますが、いまだに最高の問題作“Bitches Blue”は自分の棚にはないのです・・・。はっきり言って、どこが聴きどころなのか・・・???誰か教えてほしいものです。
所有盤は国内盤再発です。もう音がどうこう、ソロが、フレージングが・・・なんてのは超越してますね。