『老子』という本を読んでみました。
老子の教えを『老子』という書物で読むのは初めてでした。
孔子の『論語』は、
子供の頃から(教科書にも載ってましたよね)見てきましたが、
老子のことは殆ど知らなかったのです。
それで、
老子様を調べてみても、
ハッキリとした生没年は書かれていないのです。
『論語』は、
孔子が書いたものではなく、
孔子の弟子たち一門の言行録なのですが、
孔子の生没年は、
前551~前479とわかっております。
なのに、
老子という御方はミステリアスな存在なのです。
二千数百年前に書かれたこの本には、
(中略)
そもそも書いた人の名前すらどこにも書かれていない。
「老子」という人が書いたので、
『老子』と呼ぶのではなく、
この本が一人の思想家によって書かれたと考えて、
その人を仮に「老子」と呼んでるに過ぎない。
広辞苑には、
春秋戦国時代にいたとされる思想家。
道家の祖。
史記によれば、姓は李、名は耳、
楚の苦県の人‥
ウイキペディアでは、
老子(ろうし)は、
中国春秋時代における哲学者である。
諸子百家のうちの道家は彼の思想を基礎とするものであり、
また、後に生まれた道教は彼を始祖に置く。
「老子」の呼び名は「偉大な人物」を意味する尊称と考えられている。
(中略)
史記の記述によると、
老子は紀元前6世紀の人物とされる。
とあり、
いずれにも生没年は書かれてはおりません。
ですがこの『老子』の著者(安富歩)によりますと、
世界全体を見渡すならば『老子』のほうが『論語』より、
はるかに多く読まれ影響を与えている。
とのこと。
なお、
この老子様は、
現在の中国の領土である楚にお生まれだったとしても、
中国は覇権で成り立っている国なのですから、
中国の人という感覚はないのです。
あくまでも私の感覚なのですが、
中国と呼ばれる「中華人民共和国」が建国されたのは、
1949年のことですものね。
それに、
今の中国では『老子』の思想などは、
孔子『論語』の思想より嫌われるような気がします。
気がするだけです。
でも「道」を説く、
老子様の教えは深いと思います。
これまた深すぎて、
よく理解できていないのですが、
『老子』はいい本だと思いましたので、
別の『老子』も読んでみたいと注文しました。
今日届きます。
簡単に、
こういうことが書かれているなんて、
書いたら、
その意味するところを間違えてしまいそうな本なのです。