二〇二三年四月二十三日。投薬二十九日目。
早朝。ふいに目覚めてリビングを見るとこたつの下でタマがうずくまっている。大便のようだ。トイレの中へかちこちの硬い大便が5個。そのうち一つは長さ4センチほどの真鍮をねじった棒のようなもの。前にも一度あった。あとの4個もたいへん硬い。
片付けようとしたらトイレの脇に敷いてあるペット用トイレシートの隅に、とろとろに溶けたチョコレートのような軟便、というより下痢便が出ている。探してみるとテーブルの下に敷いてある小型ホットカーペットの上にも下痢便が一つ。個体というより液体に近い。さらに少量だが一カ所、嘔吐した跡がある。
あまりに両極端。でも、胃腸の調子がよくない時はそういうものかも知れない。
落ち着いて周囲を片付ける。午前中にヒルズの流動食(回復期ケア・チキン・a/d)を四分の一程度摂取。
午後にもう一度ヒルズの流動食(回復期ケア・チキン・a/d)を四分の一程度摂取。
日差しが気持ちいいのか、隣室へ歩いていき、畳んである飼い主の布団の上で日向ぼっこして寝る。
さらに夕食後、午後八時くらいにヒルズの流動食(回復期ケア・チキン・a/d)を四分の一程度摂取。
今日はこれ以上無理に思える。目安となる一日の標準摂取量には及ばない。
しばらくすると再び下痢便。硬便から一転して軟便。初めてのことなので明日、病院に相談することにする。
二〇二三年四月二十四日。投薬三十日目。
早朝、大便は見られない。代わってトイレの中とペット用トイレシートの上に下痢便を出している。とろとろに溶けたチョコレート状。
診察時間を見計らって動物病院へ電話。指示を仰ぐ。胃腸の調子がよくない時はそういうものらしく、これまでの整腸剤の投薬を続けてもらっていいとのこと。残っているのは今日を入れて三日分。明日の夜には何日分かわからないが受け取りに行こうとおもう。
午前中にヒルズの流動食(回復期ケア・チキン・a/d)を三分の一程度摂取。
午後。買い物へ出たついでに、追加のペット用トイレシートとシニア向け粉ミルクの缶、哺乳瓶キット、いなばのエナジーちゅ~る4本入(まぐろ)を二つ購入。
帰宅してすぐエナジーちゅ~る1本を餌皿に盛ってみる。するとタマはよろよろと起き上がり、餌皿を覗きこんでおもむろに匂いを嗅ぐと、ぺろぺろと食べはじめた。一度に半分ほど。食べ終わるとなんだか周囲を見渡すような動きをみせ、テーブルの下へ潜り込んでしばらく睡眠。
カリカリは無理かもしれない。でもちゅ~るならまだ行けそうだ。しばらくして目を覚ますと残っていたちゅ~るを完食。2本目を盛ってやると二度に分けて完食した。少し安心。でもこれだけでは一日の理想的栄養分摂取量にはほど遠い。
人間の夕食が終わりしばらくして、午後八時頃、ヒルズの流動食(回復期ケア・チキン・a/d)を四分の一程度摂取。
写真は四月二十三日。日差しのいい二階のベッドで。顎の下に付いた食事の色を緩めのお湯で洗い落としてやらないといけない。