衆議院が解散されて、総選挙が行われることになりました。
民主党が政権をとって3年、政権交代に対する国民の期待がどんどん色あせてきた3年間、与野党を問わず日本の政治が浮き世離れした幼稚なものだったことが明らかになってきた3年間だったと思います。
ここいらで心機一転、まき直しを図る時期なのだと思います。
私も民主党政権にほのかな期待を抱いていた一人だったのですが、いまや「民主党」という枠組み自体が幻想だったような気がしています。
一応、政党ではあるけれど、構成する議員たちは政見も信条も様々で、てんでバラバラ
特に特徴的なのは菅元総理のように、眼中にあるのは自分の専門分野・関心分野だけ
で、国政全体にまでは目が行き届かない、「市民活動家」タイプが多いこと。
「これは大事なことだからもっと予算をつぎ込め。予算が足りなかったら他を削れ」というような、ある意味無責任な議員が、いろいろな政策をテーマにたくさんいたら、酔っ払い
が曳くベクトルが定まらない山車みたいなもので、威勢が良さそうに見えて、前には進みません。
そして、執行部が自分の考えと違う方針・政策を打ち出せばポロポロと抜け出していくし、民主党所属では次の選挙で勝てないと見るやバラバラと離党していく…
小選挙区制の導入は、政権交代が可能な政治体制にすることが目的だったはずで、うまく機能すれば、二大政党の間で政権交代が行われて、下野した政党は自らの政治を反省して政権奪還のために雌伏努力し、政権党が無様な政治を行えば選挙で敗北して政権が交代するという正のスパイラルが生まれるはずだったのですが、「次の選挙ではあちらの政党の方が当選しやすそうだから…」と政治家が所属する政党を「交代」していたら、全然意味がありません。
民主党が政権を獲ってから、っつうか、今年に入ってから民主党を離党した議員の数は3ケタに迫る勢いです。
こちらのリストを見ると、ここ半年間で民主党を離党(除籍を含む)した議員は衆参両院合わせて87人にのぼります。
すごいですなぁ~
選挙区で当選した議員なら、地元の理解を得られたら、本人の判断で離党するのは構わないと思いますが、問題は「民主党」の看板だけで当選した比例区の議員です。
とりわけ、選挙区で落選しながら、比例区で復活当選した議員
比例区で当選した議員は、自分の信条はさておいて、また、政策立案過程での活動はさておいて、国会での採決には党の方針に盲目的に従うべきでしょう。議員個人が獲った議席ではなく、党が確保した議席に座らせてもらっているだけなのですから。
ましてや、「政権交代した時の民主党から明らかな政策転換が行われ、違う党になってしまった(初鹿明博議員談)」と離党し、かつ、国会議員の職を辞さないのは、詐欺行為みたいなものだと思います。
「違う党になってしまった」かどうかを判断するのは議員の役割ではなく、有権者がやること。前回、民主党に投票した有権者が「違う党になってしまった」と判断すれば、次の選挙で考え直せば良いだけの話でしょう。
ちなみに、比例区で当選しながら離党した詐欺議員(書いてしまったぁ
)は以下の方々です。
横粂勝仁(南関東・復活
)、中島政希(北関東)、渡辺義彦(近畿)、三輪信昭(東海)、小林正枝(東海)、渡辺浩一郎(東京)、石田三示(南関東)、大山昌宏(東海)、石井章(北関東)、菊池長右ェ門(東北)、笠原多見子(東海)、三宅雪子(北関東・復活
)、菅川洋(中国・復活
)、高松和夫(東北)、相原史乃(南関東)、金子健一(南関東・復活
)、熊谷貞俊(近畿)、川島智太郎(東京)、小林興起(東京)、山崎誠(南関東・復活
)、富岡芳忠(北関東・復活
)、橋本勉(東海・復活
)
今度の総選挙はどうしようか…と今から考え込んでしまいます。
【追記】各センセイの名前は基本的に公式HPにリンクしていますが、某元筋肉少女センセイ
は公式サイトが行方不明
のため(政治ごっこ
に飽きたか?)、最新のニュースにリンクを張っています。
(2012/11/17 09:30)