私、加藤清正が「蛇の目紋」「桔梗紋」と併せて使っていたという「折墨(おれずみ)紋」とはどんな紋なのかずっと気に懸けていました(初出はこちらの記事)。
持っている家紋の本を捜しても出てこないし、近所に開館したばかりの市立図書館に出かけて資料
を漁っても見つからないし、ネット
をさ迷っても熊本城の公式HPにある
また、清正はあとひとつ「折墨(おれずみ)」と呼ばれる家紋も使っていました。戦には「蛇の目」、慶事には「桔梗」、文化的な事には「折墨」というふうに、用途により3種類を使い分けていたそうです。
という記述ばかりで、参考情報として、「桐 桔梗折墨紋蒔絵膳椀」という「桐に桔梗、折墨の意匠を表した」食器セットが熊本・本妙寺に伝来しているほか、同じ意匠の脇息が徳川美術館に、飯器が京都国立博物館に、そして湯桶が永青文庫に所蔵されていることが判りましたが、画像を見られたのは「桐 桔梗折墨紋蒔絵膳椀」だけで、どれが折墨の意匠なのかさっぱり判らず…
かなり近づいたかも…と思ったのは、去年4月に東京国立博物館で観た「本圀寺・加藤清正像(模本)」に描かれていた下の「紋」でした(記事はこちら)。桔梗紋の左側にある乾電池が斜めになっているようなもの
が「折墨紋」かもしれない
と、、、
それが、ついに、きょう、「折墨紋」の画像に行き着きました
NHK日曜美術館 アートシーンで、永青文庫で開催中の「武蔵と武士のダンディズム」が紹介されていたことから、ふと思い立って、久しぶりにネットで「折墨紋」を捜してみると、こちらのサイトでの画像を発見
おぉ、これ(一番左)が「折墨紋」ですかぁ
「本圀寺・加藤清正像(模本)」のものとは傾き方が逆ですが、BINGOのようです。
きょう行き着いた岐阜県のこちらのサイトで「加藤光正遺品膳部付 蒔絵五段」の画像を見ると、右に傾いた「折墨」と左に傾いた「折墨」が混在していますので、両方ありなんでしょ
で、左に載せた画像の解像度が低くて、何とかならんか と思ったら、
鮮明な画像、詳細説明につきましては「戦国武将100 家紋・旗・馬印FILE」をご覧下さい。
とあります。
さっそく「戦国武将100 家紋・旗・馬印FILE」を捜しました
ところが、どの通販サイトを覗いても、「在庫なし」
入荷の見込みがなくても注文を受けつけ、さんざん待たせた挙げ句に、受注を一方的にキャンセルするサイテーの通販サイト「楽天ブックス」(こちらの記事をご参照方)でさえも
「ご注文できない商品」となっていますから、ホントに新品
を入手するのは不可能なようです(古本
もみつからず
)。
とりあえず、市立図書館に借り出しの予約を入れましたけど、いつか古本
ででも入手したいものです
ついに折墨紋がちりばめられた「蒔絵調度類(本妙寺蔵)」を生で拝見した話(画像なし):2014/04/28 東博は「キトラ古墳壁画」展以外にも見どころあり