新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

先週末も博物館・美術館をハシゴ(その1)

2012-11-19 05:45:12 | タウンウオッチング

昨日、東京国立博物館(東博)のリターンマッチも兼ねて、3週連続博物館・美術館のハシゴを決行しました。
いかにも「冬型の気圧配置」らしく、北風が強いものの、青空のもと、最寄り駅から出発です。

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昨日の行程は以下のとおり。

最寄り駅埼京線新宿駅丸ノ内線赤坂見附駅徒歩ニューオータニ美術館徒歩清水谷公園徒歩四谷駅総武線秋葉原駅山手線御徒町駅徒歩昼食徒歩上野公園徒歩旧東京音楽学校奏楽堂徒歩東京藝術大学大学美術館徒歩東京国立博物館徒歩上野駅京浜東北線赤羽駅埼京線最寄り駅徒歩自宅

途中、総武線秋葉原駅に向かう車内で、「御徒町駅で人身事故があり、京浜東北線と山手線内回りが運転見合わせなんてニュースが飛び込んでくるハプニングがありました。

「さて、どうしようか… 秋葉原駅or末広町駅から地下鉄で上野に行くか…」とか考えながら、秋葉原駅の構内を改札口に向かって歩いていると、山手線内回りは動いている模様です。
おぉ、運転再開したか、ラッキー~と、すぐにやって来た電車に乗って御徒町駅へ。上野に行く前にアメ横で昼食を摂ろうと考えたのですよ。
で、一駅乗って、御徒町駅に着くと、停まっているはずのない京浜東北線の電車が北行ホームに停車しています そして、真ん中付近の車両では、シートをかざして作業が行われていました… 何の作業かは、じっくり見ずともあの作業であることは想像に難くありません…

   

きのうの「ハシゴ」のうち、ニューオータニ美術館での「大正・昭和のグラフィックデザイン 小村雪岱展」

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旧東京音楽学校奏楽堂での特別展「子どものうた~大正時代の童謡運動~」日曜コンサート

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東京藝術大学大学美術館での「尊厳の芸術展 -The Art of Gaman-」、そして東博のお話は後日に廻すことにしまして、取り急ぎ(?)、明治維新の立役者二人のお話です。

   

先日のNHK ニュースウオッチ9「赤プリ」こと「グランドプリンスホテル赤坂」解体工事の話題を取り上げていました。なんでも、最上階を残したまま、真ん中の階を解体して達磨落としのように最上階が徐々に地上に近づいてくるのだとか…

121119_1_04 せっかく赤坂見附に行くのであれば、仕事で何度も出かけた(ただし宴会場のみ)「赤プリ」の姿を写真に残しておかなければ悔いが残ります。

というわけで、とった写真がコチラ

建物の上部でヘアバンドのようになっている部分で解体工事が行われているようです。

ヘアバンドの上の階の床をジャッキで支えて、その下の階の壁と柱を解体し、それが終わるとジャッキとヘアバンドを下ろして、そのまた下の階の壁と柱を解体し、、、、を繰り返していくのだとか。
Tasei Ecological Reproduction System」、略して「テコレップシステム~巻戻し再生工法~」というのだそうな。ダイナマイトでドッカーンというやり方とはまるで違う、いかにも「日本的」心遣いハイテクで生み出された工法ですなぁ~

と、「明治維新の立役者二人のお話です」と書きながら、初っぱなから話がズレてしまいました

この「赤プリ」とかホテルニューオータニのある地域は「紀尾井町」と呼ばれています。
江戸時代に、州徳川家上屋敷張徳川家中屋敷、そして伊家中屋敷があったため、こういう地名になったことはよく知られているのではないでしょうか?

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大ざっぱに言って、紀州徳川家上屋敷跡(の南半分)に赤プリ井伊家中屋敷跡ホテルニューオータニ尾張徳川家中屋敷跡上智大学が建っているということになります。

んでもって、紀州徳川家上屋敷跡の北半分には国会議員宿舎清水谷公園がありまして、そこには大きな立派な石碑が建っています。

121119_1_06 「贈右大臣大久保公哀悼碑」と書かれています。

大久保公というのは、大久保利通のこと。

明治11年(1878年)、当時の最高権力者だった内務卿・大久保利通がこの地で暗殺されたことを追悼する石碑です。

明治維新から約10年大久保卿はまだ満47歳の若さ

この期間で、そしてこの若さで最高権力者・大久保利通は近代国家としての日本の土台を築き上げたという実績、もう、ひたすらひれ伏すしかない気がします。

すぐ隣の議員宿舎に住まうセンセイたち、どんな気持ちでいるんでしょうねぇ。そんな場所に宿舎をあてがわれていることすら気がつかない方々が大半かも知れませんな。

   

アメ横で昼食を摂った後、上野広小路から上野公園に入った私、ふと、超久しぶり西郷さんの銅像を観たくなりました。

121119_1_07 電車の中から見た「崖の上の西郷ドン」状態のは別として、間近に西郷さんの銅像を観たのは、もう何十年前のことだったか…

そんなわけで、西郷さんの銅像のもとにやって来ました。

121119_1_08 デカイ

六頭身半ってところですか?

高村光雲作とのことですが、親しみ度の高さは別として、彫刻作品としては、私はあまり好きじゃないなぁ

この銅像の北側には、上野戦争で西郷ドン率いる官軍と戦った彰義隊の墓もありまして、恥ずかしながらこちらの存在は、この時までまったく知りませんでした…

121119_1_09 西郷さんだ、彰義隊だ、大久保利通だと、幕末~明治維新の敵/味方・勝者/敗者グッチャグチャの状態でございます。

このように、とりとめのない日曜日の街歩きでありますけれど、これほどの好天ですから、歩き回らないともったいないでしょう

そして、実際、楽しみましたゾ

ということで、つづく…

つづき:2012/11/23 先週末も博物館・美術館をハシゴ(その2)

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今週は上野で博物館・美術館をハシゴ(その3・最終回)

2012-11-18 08:29:51 | 美術館・博物館・アート

朝日新聞の記事によれば、

 天皇、皇后両陛下は13日、東京・上野の東京国立博物館を訪れ、特別展「出雲―聖地の至宝―」を鑑賞した。来年は出雲大社の大遷宮が60年ぶりに行われる。両陛下は出雲大社の境内から出土した重要文化財・宇豆柱(うづばしら)などを見て回り、「これはいつごろの柱」「どういうふうに見つかったんですか」と尋ねていた。

だそうです。

121118_1_01 そうかぁ~、特別展「出雲―聖地の至宝―」を観に行かれましたかぁ~(「中国 王朝の至宝」展はどうされたんだろ…)。

陛下の質問、

「これはいつごろの柱」

は、かなりツボに入ります。

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ド太い丸太を3本組み合わせた「宇豆柱(うずばしら)」、かつての高層神殿の棟を支えていた柱なんですが、この柱が立てられたのは鎌倉時代

わたし的には、「そんな現代に近い時代の柱?」って感じですが、どうでしょうか?

というわけで、「今週は上野で博物館・美術館をハシゴ(その2)」のつづきです。

特別展「出雲―聖地の至宝―」、私の感想は「やはり現地で観た印象には敵わないというものでした。

私はこちらで書いたように2008年のゴールデンウィークに出雲旅行を決行していまして、出雲大社に行き、島根県立古代出雲歴史博物館宇豆柱のほか、古代の出雲大社の推定復元模型とか、

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荒神谷遺跡から出土した膨大な数の青銅器(剣や鉾)とか、ついには神様が留守にしている本殿の内部まで拝観した貴重な経験を積んでおりまして、やはりこの体験に勝るモノはなかろうと思うしだいです。

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できることなら、無線ルーターと「なんちゃってiPhone」を持っていき、「AR古代出雲大社の高層神殿」をもう一度楽しんでみたかったのですが、この日の朝、ふと気づくと無線ルーターバッテリーがほぼスカスカの状態で…

でも、1ヶ月前に東博に行ったとき(記事はこちら)、特別展「出雲―聖地の至宝―」が始まる1ヶ月前からAR環境が整っていて、「予行練習」してきましたから、まぁ、いいか…

そのときの画像がこちら

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スマホのカメラが捉えた現実の風景CGを組み合わせて見せてくれるAR(Augmented Reality=拡張現実、人間の想像力を補助してくる親切な技術です。
ただ、想像力豊かに自分の頭の中に光景を組み立てられる人にとっては、余計なモノかもしれませんナ。

   

上の方に「やはり現地で観た印象には敵わない」なんて不遜な書き方をしてしまいましたが、現地で気づかなかった銅剣茎(なかご)に刻まれた「×」に想像をふくらませたり、島根・鰐淵寺所蔵の「観音菩薩立像」に見入ったりと、新たな体験もいたしました。

この「観音菩薩立像」、一見して「飛鳥仏っぽいと思ったところ、案の上、「飛鳥時代・持統6年(692)」の作でした。説明板では、「造りの簡素さからして、出雲で製作されたものと推定される」云々(大意)とのことでしたが、私にとってはかなり魅力的な仏様でした

   

特別展「出雲―聖地の至宝―」は、「一章 出雲大社の歴史と宝物」特別5室「二章 島根の至宝」特別4室で開催されています。

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そして、ショップは特別5室の出口にあります。

私は「二章 島根の至宝」を観たあとにショップに立ち寄ろうと思っていたのですが、「二章 島根の至宝」観終えて特別4室を出たあと、第18室~渡り廊下を通って平成館へ行き、「中国 王朝の至宝」展を観て、秋の庭園開放をショートコースで楽しんで、ゆりの木で昼食を摂って、次なる目的地国立西洋美術館へ向かってしまったことから、ショップには行けずじまい…

121118_1_07

どんなグッズが売られていたのかも判りませぬ…
そもそも東博に行って、特別展だけを観て帰るなんて、今回が初めてでした。
時間がなかったからなぁ~
会期中にもう一度東博に行って総合文化展を観て、特別展の入場券が不要な特別展「出雲―聖地の至宝―」ショップを覗いてきたいと思っています。

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敢えて「詐欺議員」と書いてしまおう

2012-11-17 08:39:29 | ニュース

衆議院が解散されて、総選挙が行われることになりました。
民主党が政権をとって3年、政権交代に対する国民の期待がどんどん色あせてきた3年間、与野党を問わず日本の政治が浮き世離れした幼稚なものだったことが明らかになってきた3年間だったと思います。

ここいらで心機一転、まき直しを図る時期なのだと思います。


私も民主党政権にほのかな期待を抱いていた一人だったのですが、いまや「民主党」という枠組み自体が幻想だったような気がしています。

一応、政党ではあるけれど、構成する議員たちは政見も信条も様々で、てんでバラバラ


特に特徴的なのは菅元総理のように、眼中にあるのは自分の専門分野・関心分野だけで、国政全体にまでは目が行き届かない「市民活動家」タイプが多いこと。
「これは大事なことだからもっと予算をつぎ込め。予算が足りなかったら他を削れというような、ある意味無責任な議員が、いろいろな政策をテーマにたくさんいたら、酔っ払いが曳くベクトルが定まらない山車みたいなもので、威勢が良さそうに見えて、前には進みません



そして、執行部が自分の考えと違う方針・政策を打ち出せばポロポロと抜け出していくし、民主党所属では次の選挙で勝てないと見るやバラバラと離党していく…

小選挙区制の導入は、政権交代が可能な政治体制にすることが目的だったはずで、うまく機能すれば、二大政党の間で政権交代が行われて、下野した政党は自らの政治を反省して政権奪還のために雌伏努力し、政権党が無様な政治を行えば選挙で敗北して政権が交代するという正のスパイラルが生まれるはずだったのですが、「次の選挙ではあちらの政党の方が当選しやすそうだから…」と政治家が所属する政党を「交代」していたら、全然意味がありません。


民主党が政権を獲ってから、っつうか、今年に入ってから民主党を離党した議員の数は3ケタに迫る勢いです。
こちらのリストを見ると、ここ半年間で民主党を離党(除籍を含む)した議員は衆参両院合わせて87人にのぼります。

すごいですなぁ~


選挙区で当選した議員なら、地元の理解を得られたら、本人の判断で離党するのは構わないと思いますが、問題は「民主党」の看板だけで当選した比例区の議員です。
とりわけ、選挙区で落選しながら、比例区で復活当選た議員

比例区で当選した議員は、自分の信条はさておいて、また、政策立案過程での活動はさておいて、国会での採決には党の方針に盲目的に従うべきでしょう。議員個人が獲った議席ではなく、党が確保した議席に座らせてもらっているだけなのですから。
ましてや、「政権交代した時の民主党から明らかな政策転換が行われ、違う党になってしまった初鹿明博議員談)」と離党し、かつ、国会議員の職を辞さないのは、詐欺行為みたいなものだと思います。

「違う党になってしまった」かどうかを判断するのは議員の役割ではなく、有権者がやること。前回、民主党に投票した有権者が「違う党になってしまった」と判断すれば、次の選挙で考え直せば良いだけの話でしょう。


ちなみに、比例区で当選しながら離党した詐欺議員(書いてしまったぁ)は以下の方々です。


【衆議院】

横粂勝仁(南関東・復活)、中島政希(北関東)、渡辺義彦(近畿)、三輪信昭(東海)、小林正枝(東海)、渡辺浩一郎(東京)、石田三示(南関東)、大山昌宏(東海)、石井章(北関東)、菊池長右ェ門(東北)、笠原多見子(東海)、三宅雪子(北関東・復活)、菅川洋(中国・復活)、高松和夫(東北)、相原史乃(南関東)、金子健一(南関東・復活)、熊谷貞俊(近畿)、川島智太郎(東京)、小林興起(東京)、山崎誠(南関東・復活)、富岡芳忠(北関東・復活)、橋本勉(東海・復活


【参議院】

横峯良郎はたともこ繰上)、藤原良信谷亮子広野允士繰上


今度の総選挙はどうしようか…と今から考え込んでしまいます。


【追記】各センセイの名前は基本的に公式HPにリンクしていますが、某元筋肉少女センセイ公式サイト行方不明のため(政治ごっこに飽きたか?)、最新のニュースにリンクを張っています。
(2012/11/17 09:30)

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ソフトバンクモバイルのIPアドレスからスパムが続々(つづき)

2012-11-14 22:55:55 | 日記・エッセイ・コラム

11月7日の記事、「ソフトバンクモバイルのIPアドレスからスパムが続々」のつづきです。


相変わらず「123.108.237.***」「123.108.239.***」というIPアドレスからのスパムコメントが来襲しています。

この状況は私だけではないようで、とりわけブログ人を使っている人が被害に遭っている模様。


普通のコメント投稿なら、投稿画面へのアクセス記録が残るはずなのですが、「123.108.237.***」「123.108.239.***」からのものに限らず、ほとんどのスパムコメントは投稿画面にアクセスした記録がありません。きっと投稿画面を介さない(したがって画像認証もくぐり抜ける)裏技があるのでしょう。


で、ただただうんざりしながら「コメント一覧」から下品極まりないスパムコメントをつまんで「スパムに指定」をクリックするのも癪にさわりますので、ちょいとを講じてみました。

すると、効果てきめん 放っておいても「123.108.237.***」「123.108.239.***」からのコメントは自動的にスパムに指定されて、私の携帯「新規コメント」の通知メールは届かなくなりました


そこで、ブログ人でブログを書き、「123.108.237.***」「123.108.239.***」からのスパムコメントに悩まされている皆さんに私の策をご紹介しましょう。


「コントロール」タブから「サイトアクセス」タブを選択


「禁止IPアドレス・キーワード」の欄に123.108.237を入力して「追加」をクリック


121114_1_01


「禁止IPアドレス・キーワード」の欄に「123.108.239」を入力して「追加」をクリック

以上です。


いわゆる「前方一致」で、「123.108.239」禁止IPアドレス・キーワードに指定すれば、
「123.108.239.225「123.108.239.226「123.108.239.227「123.108.239.228「123.108.239.230「123.108.239.234も、ぜぇ~んぶまとめてスパム指定です。


ただし、「SoftBank 3G携帯電話のPCサイトブラウザ」から書き込まれたまともなコメントも自動的にスパム扱いになってしまいますので、ときおりスパム籠を覗いて、そんな不幸なコメントがないかをチェックする必要があるかもしれません。


スパムコメントに悩む同志の皆さま、お試しあれ

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今週は上野で博物館・美術館をハシゴ(その2)

2012-11-11 13:37:19 | ニュース

けさのNHKニュースで、日本人の参加登録ができなくなっていた北京マラソンが、一転して日本人の参加を受け入れるようになったという話が取り上げられていました。
きのう昼の段階では、

同マラソンは、公式ホームページから登録する形式になっているが、国籍を選ぶ欄から「日本」が削除された。組織委員会関係者は登録しようとした日本のランナーに「日本国籍の選手は申し込み資格がない」との考えを伝えたという。(共同)

で、なんとも姑息っつうか、狭量っつうか、アホっつうか、最近、国際舞台で子供じみた行為を連発している中国政府またやったか… といううんざりした気分でした。
日本人の参加を受け入れることになったとはいっても、YOMIURI ONLINEの記事によれば、

北京では9月に日本政府の尖閣諸島国有化に対する大規模な抗議デモが発生しており、関係者によると主催者側は当初、「安全上」の措置だと説明していた。同協会の沈純徳副主席は中国メディアの取材に対し、「北京マラソンは一貫して開放的に各国・地域の参加を歓迎しており、日本人選手の参加を拒否したことはない」と話しているが、(以下略)

だそうで、よくもまぁ、いけしゃあしゃあと…

121111_2_01_2 こんなご時世ですから、東京国立博物館(東博)の特別展「中国 王朝の至宝」も、「大事なお宝を日本に貸せるかと、開催できなくなってしまうのではないかと心配していましたが、無事に開催されています。

そんなわけで、「今週は上野で博物館・美術館をハシゴ(その1)」のつづきです。

   

特別展「中国 王朝の至宝」の会場では、東博としては珍しいことに(私としては初めて)入場前に簡単な手荷物チェックがあったり、「北京故宮博物院200選」の時とは比べものにならないほど入場者が少なかったり(おかげでじっくりと観覧できました)と、昨今の日中関係の悪さが立ちこめていました。

私、正直いって、中国美術への関心が高いとは言えません。でも、1年間の有効期間内に国立4博物館の特別展合計6件に行けるパスポートが、あと2ヶ月で期限切れだというのに、特別展の入場スタンプが2個しかない状況ですから(前回はこちらで書いたように、半年でスタンプ6個でした)、行かないのももったいないという消極的な気持ちで「中国 王朝の至宝」を観に行きました。
ところが、「第一章 王朝の曙 蜀vs夏・殷」の初め、「蜀」の展示で一気に気分がON

121111_2_14_2 「蜀」というと、三国時代(AD3世紀)「蜀」を思い浮かべますが、この「蜀」紀元前1300年前後1000年以上(凄まじく広い時間軸)にわたって四川省辺りにあった国で、図録によれば、

三国時代の蜀が位置した四川省の成都平原周辺の地域は、そのずっと以前から蜀と呼ばれており、劉備がこの地に建てた国が蜀と呼ばれたのも、昔からの地名を当てはめたというのがことの経緯と見られる。(中略)
古代の蜀に関する仔細な記録が見当たらないのは、この地域が文明の灯りが届かない蛮地と捉えられていたからにほかならない。ところが、この蜀は、前317年、頼りとしていた秦によって滅ぼされ、秦の領地に組み込まれると、しだいにその地域の豊かさ広く認知されるようになっていった。亡国の憂き目にあった後に、その地の評価が高まったというのは、なんとも皮肉なことである。そして、後漢の頃には、「望蜀」(一つの望みをかなえてからその先を望むこと)という、僻遠ながら豊穣な蜀の土地柄を背景にした成語まで出現した。

だそうな。
私にとって初めて聞く「国」ですが、その遺物が楽しい

まず、

121111_2_04突目仮面(とつもくかめん)」(BC11-BC13世紀)です。

名前が示すとおり、目が突き出しています

図録の説明によれば、

古代蜀のことを記した史書に、蜀の始祖である蚕叢(さんそう)という王が「縦目」であったと記すことから、この作品はこの蚕叢を表したものともいわれている。ただし、このように突出した目を「縦目」といってよいのかどうか、なお検討の余地があろう。

だそうで、そもそも「縦目」ってどんな顔?

「縦目」はともかく、この造形の凄さは何でしょうか

ところで、「中国 王朝の至宝」展では「カプセルフィギュア」がガチャガチャで販売されています(1回400円)。

121111_2_03 前半を見終えた後、運試しに「カプセルフィギュア」を買ってみると、見事にこの「突目仮面」をgetしました

これが良くできています
あまりに良くできていますので、ポストカードをスキャンした画像(モアレがひどくて…)ではなく、カプセルフィギュアの写真を載せました。

さて、「蜀」の展示のステキさ「突目仮面」に留まりません

石で作られた)とかヘビとか(青銅製の「虎」も良かった)、ニコニコしてしまう作品でした。

121111_2_05

ところで、「中国 王朝の至宝」展を観終わった後、もう一度「カプセルフィギュア」に挑戦してみようか否か悩みました。
この展覧会で最も気に入った、お持ち帰りしたい作品No.1の作品のカプセルフィギュアが欲しかったのです。でも、8種類あるフィギュアのどれが出てくるか予想できません。アレが出てくる確率は1/8…。8回チャレンジしたとしてもアレをgetできる確率は100%ではありません(76%くらいか?)。

それでも、祈るような気持ちでガチャガチャ400円を投入してダイヤルをガリガリガリ

そして、出てきたカプセルに入っていたのは、、、、

 

121111_2_06 やったぁ~人形器(ひとがたき)」

これが欲しかったんです 何という「引きの強さなんでしょうか

それはそうと、「人形器」、これまた意表を突く造形です。

人の形を基本としながら、頭部を表現せず、胸の上部に円孔を設けるという、特異な形状をした青銅製品。(図録)

で、

肩の外側と脚の踝付近の内外の対象位置に小孔を設けていることからすると、鋲や釘の類によって固定するなどして用いたものと推測される。

とのこと。

3000年以上前に造られたモノながら、現代アートっぽくて、キース・ヘリングの作品です」と言われたらそのまま信じてしまいそうな気がします。

   

このように、初めて聞く「古蜀」の遺物に、思いがけず盛り上がった私、その後の時代・国の作品にも予想を遙かに上回る満足感をいただいてきました

121111_2_11

記事を書くのに疲れてきましたので、「お持ち帰りしたい作品」をザザッと振り返ることにします。

まず、始皇帝の兵馬俑のうち「跪射俑」(BC3世紀)。

121111_2_07私、兵馬俑を観るのはこれが初めてでして、いたく感激いたしました

ホントに等身大で、とても丁寧かつ精巧に造られていて(彩色もあり)、突然動き出しそうな気がしました。

これほどの俑が、

3つの俑坑には戦車が100余台、陶馬が600体、武士俑は成人男性の等身大で8000体ちかくWikipediaより)

なんぞもあるなんて、造るのにかかった工数スキル費用はどればかりのものだったのか、想像を絶します

ところで、この「跪射俑」を後ろから観ていて、靴の底に目が止まりました。

121111_2_08 環状の彫り込みがビッシリ並んでいます。きっと滑り止めだったのでしょう。現代のスニーカーのソールとそっくりです。

次は「女性俑」(AD8世紀)。

121111_2_09西安の墓から出土したものだそうで、ふくよかな顔立ちと体つきユニークなヘアスタイル、そして、両足のつま先が外を向いた「イナバウアー」スタイルチャーミングです。

唐からもう一点。青磁「五花形盤」(AD9世紀)。

121111_2_10

浙江省の越州窯で焼かれたものだそうで、図録によれば、

浙江省の越州窯で焼かれた青磁は、晩唐時代になるとしばしば詩文に取り上げられるようになる。陸亀蒙の詩『秘色越器』に「千峯翠色」とあり、山々の緑にたとえられていることから、越州窯の青磁が「秘色」と呼ばれ、それまでの陶磁器にない新たな美しさをそなえたやきものとして賞賛されていたさまがうかがえる。しかしこの「秘色」が具体的にどのようなものを指しているかについては、長く確証が得られなかった。
法門寺地宮からは、この五花形盤を含め、全部で6件の青磁盤が出土している。これが『監送真身使随真身供養道具及金銀宝器衣物帳』にある「瓷秘色盤子畳子六枚」の記述に一致することから、これらの青磁が当時「秘色」と称されていたことが実証された。

とのこと。「秘色」かどうかはさておいてといい、といい、大きさ(口径 22.5cm)といい、気に入ってしまいました

最後に紹介するのは、契丹族が内モンゴルから中国・東北地方にまたがる地域につくった国「遼」の白磁、「革袋形壺」(AD10世紀)。

121111_2_12いかにも遊牧民族らしい造形です。

縫い目も含めて革袋を模した白磁の壺、ほっくりした形がかわいらしい

   

4000年以上の期間にわたって中国の地でつくられた作品を1時間あまりで観るというとんでもない時間旅行を終えて平成館の外に出ました。

121111_2_13 そして考えたのは、この日観た長い期間につくられた中国の文明・文化「連続性」「発展性」「深化」に乏しいのではないか、ということです。

大胆に言えば、国が滅び、国が興るつど、ゼロクリアが行われてきたのではないかということ。

中国には「易姓革命」という考え方があります。

こちらの説明によれば、

「易姓」は、王や皇帝の姓を変えること。「革命」は、天命が改まること。中国古来の政治思想で、王や皇帝は天命によって天下を治めており、その徳が衰えると、他姓の有徳者に天命がくだり、新しい王朝を建てると考えたことによる。

要は「国が滅びて政権が移るのは、前の国(政権)の徳がなくなっていたから」というわけで、政権を奪取した側にしてみれば、前の国(政権)の徳のなさを示すことが、そのまま自らの正統性を示すことになります。

建国が前の国(政権)の否定から始まり、かつ、民族間の政権交代さえ何度もあったことから考えれば、現在の中国共産党による支配の正統性は、「中華民国の徳のなさ」を示すことから始まるはずなのですが、「日本の徳のなさ」を国民に刷り込むことも正統性を証明する手段の一つにしている気がします。

こうして考えてみると、政府の腐敗や格差の拡大に怒りながらも、政府による情報操作(情報遮断を含む)に踊らされている中国人民が哀れに思えてきます。

観音菩薩と賭けをした孫悟空が、觔斗雲(きんとうん)に乗って世界の果てまで飛んでいったつもりだったのに、実は観音菩薩の手の上から出ていなかったを思い出します。

「徳」より「得」を重んじているとしか見えない中華人民共和国、いつまで持つんでしょ…

つづき:2012/11/18 今週は上野で博物館・美術館をハシゴ(その3・最終回)

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今週は上野で博物館・美術館をハシゴ(その1)

2012-11-10 21:30:41 | 美術館・博物館・アート

先週(記事はこちら)にひきつづき、きょうは上野東京国立博物館(東博)国立西洋美術館をハシゴしてきました。

ホントは東博二つの特別展「出雲-聖地の至宝-」「中国王朝の至宝」)を観て、その後、いつものように総合文化展を観てこようと思っていたのですが、JR上野駅を公園口から出て、「ビミョー色づいてきたなぁ~」と東博を目指して歩いていると、

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に飛び込んできたのは国立西洋美術館に掲げられたこちらの看板

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FUN DAY 2012

っつうことで、

「ファン・デー」は、国立西洋美術館をみなさんに無料開放する日です。

ですって

きょう・明日は国立西洋美術館無料で観られる

これがFAN DAY」だったら、これまで国立西洋美術館に2回しか行ったことのない私は恥ずかしくって「無料開放」の恩恵に与るのは気が引けるのですけれど、「FUN DAY」なら、堂々と(無料で)観覧させていただきましょう

   

その前に、東博のお話です。

東博に出かけるのは、こちらで書いたように約1か月ぶりだったのですが、さすがは東博、たった1ヶ月のインターバルだというのに、またまた変化が生じていました

パスポートを提示して門を入り、「ほぉ~、ユリノキも紅葉が始まったか…」と思ったら、、、

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前庭にポツポツと見慣れない石像が置かれていました。

これとか、

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こちらとか、

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どちらも「朝鮮時代、18~19世紀」のもので、東洋館リニューアルオープンに備えての設置なのでしょう。

その東洋館(閉館中)の前にも、

121110_1_06 2頭の獅子歯を噛みしめて鎮座しています

こちらは「清時代、18~19世紀」のものだそうで、日本の獅子・狛犬なら、阿形と吽行でペアになるところですが、2頭とも吽形で、確かに日本のものとは違います。

こんな風に、東洋館リニューアルオープンが近づいていることを実感できました

   

もう一つ、1ヶ月前と違っているスポットを見つけました。

特別展「中国王朝の至宝」)を見終えて平成館を出ると、平成館前のの淵に森鴎外の肖像らしきパネルが展示されていました(パネルは透明のものが使われていて、前後両方から観られます)。

裏に廻ってみると、

121110_1_07 やはり森鴎外様でした

パネルの下にある説明板を転記しますと、

平成館及び前庭の一帯は、明治15年(1882)に博物館が上野に移転してから、展示棟に付属する事務所棟の建物が多く建てられました。この付近には帝室博物館を統括する総長の居室があり、森林太郎(鴎外)は大正6年(1917)かあら大正11年に死去するまで、総長としてここで執務しました。

だそうです。森総長後任の総長別の場所に総長室を構えなかったのか、ちょいと疑問に思いますが、まぁ、そこんところは放っておきましょう

   

さて、肝心の東博の展示のことを書こうと思いつつも、ちょいと「お疲れ」気味でして、要点を2つだけ書いておくことにします。

まず、

「中国王朝の至宝」展は期待(していなかった…)を裏切って楽しい

私の評価では今年年初に観た「北京故宮博物院200選」(記事はこちら)よりもかもしれません

もう一つは、きょう、総合文化展で唯一観たといってもよい第19室(1階)で展示されていたこちら

121110_1_08

このブログでは何度も登場した七宝家・並河靖之さんの作品、「七宝山水楼閣文香炉」

説明板では、

「東の涛川、西の並河」と並び称された並河靖之の得意とした有線七宝の優品。黒色透明釉の発明で名高い並河だが、この作品では鬲(れきがた)形の香炉を黄櫨染(こうろぜん)色の地とする。そこに有線の金色を活かしながら、ぼかしの表現を交えて山水楼閣の図を見事に現している。

とありますが、「黄櫨染色の地」がとにかく美しい

まいったなぁ~

でした。

つづき:2012/11/11 今週は上野で博物館・美術館をハシゴ(その2)

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ソフトバンクモバイルのIPアドレスからスパムが続々

2012-11-07 21:15:47 | 日記・エッセイ・コラム

先月下旬から、ほぼ1日おきにスパムコメントがやって来ます。
隔日2~3本ですから、たいしたことはないのですが、そのスパムコメントを送ってくるIPアドレスを見ると、なんとも…
こんな具合です。


123.108.237.114 ×2本
123.108.237.115 ×1本
123.108.237.116 ×1本
123.108.237.119 ×2本
123.108.239.225 ×4本
123.108.239.226 ×2本
123.108.239.227 ×1本
123.108.239.228 ×1本
123.108.239.230 ×1本
123.108.239.234 ×1本


見事なばかりに傾向が明らかです。
もしかすると、同一人物なのかもしれません。っつうか、同一人物なんだろな…


この「123.108.237.***」「123.108.239.***」というIPアドレスは、


SoftBank 3G携帯電話のPCサイトブラウザにてウェブサーバへアクセスする際、ウェブサーバ側に通知される送信元のIPアドレスは下記帯域内アドレスとなります。


121107_1_03_2


で、


SoftBank 3G携帯電話から通知される送信元IPアドレスは、同一の端末であってもアクセスの度に異なる場合があります。


だそうですから、「同一人物なんだろな…」と想像する次第です。


それにしても、今回の一連のスパムコメントは、ロクでもない内容であることは共通しているものの、「名前」もコメントもすべて違っていて、ムダな手間暇をかけているようですなぁ。


なんとかならんものでしょうか…


つづき:2012/11/14 ソフトバンクモバイルのIPアドレスからスパムが続々(つづき)

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「DEEPNESS」をフラゲ!

2012-11-06 22:59:10 | MISIA

MISIANew Single「DEEPNESS」は、いつものAmazonではなく、ポイントがたまっていた別の通販サイトに注文していました。


DEEPNESS(初回生産限定盤) <nobr>DEEPNESS(初回生産限定盤)</nobr><nobr>
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2012-11-07</nobr>

121106_1_02 Amazonに新譜を予約すると、ちょっとお安いのは良いのだけれど、到着が遅くて、CDショップに買いに行けば良かった…後悔するすること幾たびか…
でも、電車通勤の頃は「帰りにちょいとCDショップへ…」なんてことが簡単だったものの、クルマ通勤だと、それも難しくて、通販サイトのお世話になったという次第です。


そんなわけで、「DEEPNESS」が届くのは発売日の11月7日なんだろうな、とぼんやりと考えていました。


そして、昨日の夕方、その通販サイトから「商品出荷のお知らせ」メールが届きました。


121106_1_01_2


あれ? 発売日でなく、いわゆる「店着日」きょう届くのか? と、期待がふくらみます


そしてそして、今夜帰宅すると…、


121106_1_03

届いていましたぁ~


うれしいゾ


さっそく、外付けHDDWAVE形式で保存して、iTunesに保存して、iPod touchに保存して、と、一連の作業をこなして、それから、聴きました


うんうん、よござんす


既に「大奥~誕生[有功・家光篇]」で耳に馴染んでいるタイトルナンバー「DEEPNESS」も良いけれど、カップリングの「恋グラム」「DEEPNESS」とは対称的に軽やかで、なかなか
この2曲に加えてREMIXが2曲ってのも、MAXI SINGLEとしてはとてもバランスの良い組み合わせだと思います。


ただ、「DEEPNESS (GOMI'S LAIR CLUB MIX)」は、あまり私の趣味ではないかも…
一方、「HEAL THE WORLD (GOMI'S UNITY OF LOVE REMIX)」は、意外っつうか、面白い
レゲエ風の「HEAL THE WORLD」とは
むちゃくちゃリズムも曲調も合っているのが、何とも不思議で、これぞプロのREMIXといった気がします。


そういえば、MISIAって、ドレッド・ヘアがトレードマーク的だったのに、ずっとレゲエとは無縁だったのは、不思議といえば不思議ですなぁ…
(ふとコチラの記事のことを思い出してしまう…


明日の通勤のときには、愛車のHDDにも入れて、ヘビロテの準備を完了させる予定です。

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この季節に「サクラサク」

2012-11-04 19:59:55 | タウンウオッチング

「世田谷で『ハシゴ』」のつづきは、世田谷美術館で観た「対話する時間 世田谷美術館コレクションによる現代美術展」のお話(のつもり)なんですが、その前に、砧公園のお話を…。


121104_1_01_2 専用駐車場から世田谷美術館まで砧公園を突っ切って歩いて行くわけですが、公園は暑くもなく寒くもなく、いかにも「Saturday in the Park」っつうか「Holiday in the Park」の風情で、なんとも平和な空気が充満していました


121104_1_02


と、あの木何?


121104_1_03


葉っぱがほとんどなくて、白っぽい花がついている…。
いかになんでもすが、まさか11月に入ったこんな季節にが咲くなんて…と、近くに行ってみると、


121104_1_04


やはり、どう見ても
もしかして、「狂い咲き」ってヤツか?と思ったら、こんな表示が…


121104_1_05


「ジュウガツザクラ」ですって?


帰宅してから調べると、


十月桜(ジュウガツザクラ)
Prunus × subhirtella ‘Autumnalis’
花は中輪、八重咲きで淡紅色。開花期は4月上旬、10~12月。
10月頃から咲き始め、翌春にも咲く、年2回花を咲かせる珍しい桜です。


とな

東京都公園協会のHPによれば、


4月上旬と10月頃の年2回開花するサクラです。
春に咲く花に比べ、少し小さい可愛い花が咲きます。
芝生広場でご覧いただけます。


ですと

こんながあるなんて、初めて知りました


疑問が一つ消えた一方で、別の疑問が湧き上がりました。

ジュウガツザクラ葉っぱは、年に2回、繁って紅葉して散るのか?


ということで、きょうはここまで


次回こそ「対話する時間 世田谷美術館コレクションによる現代美術展」のことを書くつもりです

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世田谷で「ハシゴ」

2012-11-03 19:21:54 | 本と雑誌

何の因果か、せっかくの休日だというのに、ちょっとした仕事で職場近くまで行ってきました。


帰りはラクラクだったのですが、朝は行楽渋滞が酷くて、首都高・中央環状線を富ヶ谷で出て(首都高はここから3号下りの三軒茶屋まで渋滞)、ひたすら国道246号線を使いました。
おかげで、普通の朝なら1時間半で行けるところ、2時間かかりました…


こうしてまで出かけたというのに、用事(仕事)は1時間ちょっとで終了し、さっさと帰宅…、なんですが、せっかく出かけてきたのだから、どこかに寄って帰ろうと考え、


そうだ 世田谷美術館、行こう。


ということにしました。
世田谷美術館には、いつか行きたいと思いつつ、まだ一度も行ったことがありません。電車の便はあまりよくないところですし…。
持って行っていた「なんちゃってiPhone」世田谷美術館のサイトを見ると、


121103_1_01


来週末までの予定で「対話する時間 世田谷美術館コレクションによる現代美術展」が開催されています。

もしかしたら、バナーに使われている青いモヤシみたいなのは、こちらの記事で登場した李禹煥さんの作品か?

なんだか行ってみる価値がありそうです。世田谷美術館なら、例の「いつも赤信号」世田谷清掃工場前交差点を左に曲がった先にあることは知っていますしネ


でも、一応、駐車場の場所を確認しておこう と調べると、世田谷清掃工場前交差点を左折した先にある駐車場有料で、こことは別に、世田谷美術館専用の無料駐車場があるのだとか


世田谷美術館スタッフによるセタビブログによれば、


東名高速用賀インター入口(信号名:環八東名入口)の方に曲がり(角にマクドナルドがあります)、高速に乗らずに側道を走ります。最初の信号の手前右側、高架下に駐車場があります。


とな
これは有用な情報です


実際に行ってみると、駐車場にしか案内看板はありませんが、簡単な道順で、迷うことなくたどりつけました


121103_1_02


片や、駐車場から美術館までがちぃと判りにくい…


121103_1_03


もっとも、グニャグニャした遊歩道を無視して公園を突っ切れば良いだけではありますが…。


さて、世田谷美術館はたいそう立派な美術館で、


121103_1_04


コレクションだって、質・量とも、その辺の道府県立の美術館だってかなわないのではないかと思うほどのレベルの高さだったのですが、別の意味で私の関心を最も惹き付けたのは、館内で見かけたポスターでした。


121103_1_05 右の画像は、ポスターではなくフライヤーですが、世田谷文学館「齋藤茂吉と『楡家の人びと』展」が開催されているんですと


かつて随分と読み耽った北杜夫さん(こちらをご参照:丸谷才一さんも先月亡くなられました)の追悼も、図らずも兼ねた企画展

これはぜったいに行かねば


それはいいとして、世田谷文学館はどこ? 駐車場はあるのだろうか?


世田谷文学館のHPで調べると、ありました~、駐車場
そして道順は、


環状8号線を北上、小田急線の高架をくぐり、「千歳台」の交差点を越えて、1つ目の信号「芦花公園前」を左折。
道なりに進み、2つ目の信号「芦花公園西」を右折。道なりに進み、右側にみえるゴルフ練習場(芦花パークゴルフ)の角を右折して、世田谷文学館駐車場入口へ。


と、またもや登場、「いつも赤信号」★★★千歳台交差点


121103_1_12こちらは、道順をうろ覚えで向かったもので、最後の最後にちぃと迷いましたが(決断に迷ったという意味で、道には迷っていません)、こちらにも無事に到着


で、歌心(うたごころ)のない私にとって、齋藤茂吉に関する展示はピンと来こなかったものの、北杜夫さんと「楡家の人びと」関連の展示は、グッと来るっつうか、がこぼれそうになるほど、入ってきました もう、しょっぱなから


かねてから、もしこの世に存在するのなら、是非とも観たい と思っていた青山脳病院模型デス (模型の写真はありませぬ)


121103_1_06


あぁ~ と、心の中で叫んだ私でした。


楡家の人びと 第1部 (新潮文庫 き 4-57) <nobr>楡家の人びと 第1部 (新潮文庫 き 4-57)</nobr><nobr>
価格:¥ 580(税込)
発売日:2011-07</nobr>

121103_1_07 更に、さんの自筆原稿青山脳病院ゆかりの品々に、私は初めて楡家の人びとを読んだ数十年前タイムトリップしていました。


改めて、展示されている楡家の人びとの登場人物のプロフィールを見ていると、なんと魅力的「人びと」なんだろうかとときめいて、超久しぶりに楡家の人びとを読んでみたくなりました(単行本/文庫本とも実家にある…
ちなみに私、伊助爺さん桃子ちゃんがお気に入りでした。
121103_1_08 それにしても、Tomoyuki Tamakiさんのイラストが最高
私が持っていた登場人物のイメージとピッタリ

こんなイラストを作って(採用して)しまう世田谷文学館のセンスの良さ


これに留まらず、世田谷文学館は、こんなのまで準備していました。


121103_1_09


「マブゼ共和国」の旅券に「マブゼ共和国」入国ビザのスタンプが捺されるっつうのは、ではあるのですが、そんなことは放っておいて、こりゃ楽しい


「休日、それも祝日なのに、仕事かよぉ~と憂鬱だった私ですが、「災い転じて福となす」で、とても有意義な一日(半日?)になりました


121103_1_11【追記】世田谷文学館の駐車場にクルマを停めて、1階へ行こうとエレベーターまで行きますと、こんな掲示が


本日、世田谷文学館は、
展示室無料開放
となります。


ですって


おぉ、Lucky

さすがは「文化の日」 でございました。
(2012/11/03 19:47)


つづき:2012/11/04 この季節に「サクラサク」

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