ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

東京藝術大学大学美術館 ヘレン・シャルフベック

2015-07-19 22:05:05 | Art
東京藝術大学大学美術館 ヘレン・シャルフベック




東京藝術大学大学美術館 ヘレン・シャルフベック




ヘレン・シャルフベック 回復期






NHKの「日曜美術館」で、初めてこの女性画家の名前を知った。
名前のみならず、即刻「観たい」と思い、7月15日、藝大美術館へ。
フィンランドの女性画家ということも私を惹きつける。

詳細はこちらをご覧下さい。

3歳の事故がもとで、杖を使わなくては歩けないという生涯だった。
また、人生2度の「婚約破棄」という不幸もあり、孤独な生涯であったようだ。
その人生の陰影を感じさせながらも、決して暗いだけの絵画ではなかった。


才能はもちろんのこと、彼女の絵画に対する情熱と謙虚な探究心が作品を実らせた。
さらに年齢を重ねるごとに、絵画は命に迫ってゆく。
自画像の変遷に、それをはっきりと観られると思います。




また、ジェームズ・マクニール・ホイッスラーの「母の肖像」を思い浮かばせる絵がありましたが、調べた結果、やはり影響を受けていました。



 《ホイッスラー 母の肖像》



 《ヘレン お針子(働く女性)》


彼女自身が、1人で生きてゆかねばならない人生だった。
その生き方が様々な女性を描くことになったのだろうか?
素晴らしい女性像が数多く観られました。