夫の病気は退院から、間もなく3年になる。この病気は「リハビリ」を続ける以外方法はない。
さらに、もう一つの病気を抱えてしまった。老人の病気だ。
毎日、愚痴ばかりだが、内臓は丈夫らしい。よく食べる。
暑くて、散歩が少なくなって、歩き方に後退が見られる。
本当に面倒な病気ばかりを抱えているのだ。
丈夫とはいいがたい私だが、この状況を毎日生きている。
夫は、私は健康に過ごしていると思って、心配も疑いも抱かない。
以前にも書いたと思うが、私は満州から2歳で引き揚げてきた栄養失調の子供だった。
同い年の夫は、山村を走りまわっていた超元気な子供だった。
健康な者ほど病気に弱いのだろう。
さらに、夫は大変な読書家でありながら、自らの病状に冷静な判断ができない。
書棚にひしめく本を、私は虚しく見ている。病に関する本は読んでいない。
こういうことは、二度と書くまいと思っているが。