埼玉県立近代美術館において、日本の70年代 1968-1982という展覧会が催されています。
会場の一角に、その時代の若者の標準的なアパート(6畳・バスルームなし)が再現されていました。
その頃、わたくしは何歳だったのか?指折り数えてみました。
ありゃ。70年代はわたくしが母親になってしまった時代でもあったなぁ。笑。
そのようにして、自分がやり過ごした時代を再度考えてみるという気持でした。
思いかえせば、それ以前に出会った友人の多くは演劇、映画、文学、学生運動になんらかの関わりを持っていたと記憶する。
そして、みんないなくなった……。
展示されたものは様々で、ポスター、雑誌や書籍の装丁&デザイン、大阪万博の展示品、レコードジャケット、漫画などなど雑多極まりない。
これらを包括して、この時代を浮き彫りにしようという試みでせう。
どの時代でも、必ずそれぞれの時代への新しい切り口はあったと思う。
しかし「戦後」という時期を過ぎて、60年~70年の「安保闘争」に始まったこの時代の激動は、
どこかで形にするなり、歴史の一部として総括しなくてはならない時期に来たのではないか?
その1つのかたちとして、この展覧会は開催されたのではないだろうか?
粟津潔、赤瀬川原平、横尾忠則、宇野亜喜良
大島渚、唐十郎
大阪万博、天井桟敷、セゾン
週刊アンポ アンアン 少年マガジン 季刊芸術
さまざな分野で、さまざまな人間が活動したエネルギッシュな時代であったと言ってもいいだろう。
次の動きがあるとすれば、それは「0年代」と言われている方々の動きだろうか?
こうして、ざっと見ていると、時代は親から産まれた子供が青春期に差し掛かる時に「変化」は起こる?
自分の生きた時代を再考するのに、ふさわしい体験であったと思う。
雑記ですがご容赦を。