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秋晴れが凄いわ体操でもしてみたら 2003/9/4
呑んでばかり、本を読んでばかり、あるいは俳句を詠んでばかり、パソコンの前に座ってばかり……
こういうおのこは妻にとって時には、うっとおしい存在である。
秋晴れの朝、妻はこう言いたいものである。
それをおのこの側が見事に詠ってしまった。昶さんは一枚上手であった!
バリカンの白髪散らすや秋の風 2008/8/15
ついでに、そのぼさぼさの髪も切りませうか?笑。
かなかなかなかなかなかなかな帰へり道 2002/9/16
書きうつすのに苦労しましたが、さらに翻訳します(笑)。
かなかな、かな? かなかな、かな? あれ?「かな」が1個残ったなぁ。
……そうやって帰り道に指折り数えている内に……
かなかなや最終バスに乗り遅れ 2002/9/29
……ということになってしまったなぁ~。
昼酒を酌み厳粛に蠅叩 2003/5/29
天野忠の詩「端役たち」を思いだしてしまった。
いずれにしても、ほとんど無用と思われる「蠅叩」に、見事な役割を与えた天野忠の詩であり、
清水昶の俳句であった。
「蠅叩」は昼酒を呑むおのこが、厳粛に持つものであろうか(笑)。
雪積む季節に持つものでもないのだけれど、見事な演出によって、おのこの生きる滑稽さが表現されている。
昶さんでなければ、この句はうまれないだろうなぁ(笑)。
ふらここに乗る老人の憂鬱かな 2005/1/9
昔の白黒映画に、「いのち短し恋せよ乙女」と歌いながら、
ふらここを揺らしていたおのこがいた。映画のタイトルは失念。
少女が漕ぐふらここは明るい風景になるが、
老いたおのこが、「漕ぐ」ではなく「乗る」風景は寂しいものがある。
2011年5月に、70歳で亡くなられた清水昶さんには、少し早すぎる風景ではないか?